傷つき疲れ果てた夜。屈辱に覆われた夜。孤独に耐え抜いた夜。辛い過去に囚われた夜。悲しみに暮れた夜。一人で泣いた夜。そして静かに復活を誓った夜……あの時救ってくれた音楽。あの時人知れず耳を傾けた自分だけの音楽。アーティストたちも同じ風景を見つめていたのだろう。題して「男たちのバラード」。この至上の一曲たちを打ちのめされた男たちに捧ぐ。(選曲/中野充浩) ローリング・ストーンズ「If You Really Want to Be My Friend」 1974年の『It’s Only Rock ‘n Roll』に収録された心に染みる1曲。ストーンズのアルバムには必ず1曲はバラードが入っていて、ピアノバラードやカントリーバラードなどそのどれもが表情豊か。これはストーンズ流の至上のソウルバラードであり、孤独な夜を乗り越えるための歌だ。何度聴いても胸が熱くなる。決してベスト盤には入らないが、こんな名曲
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