平成元年から、毎日ずっとこの課題に取り組んでいたわけではなく、独立後は何年も中断していた時期もありました。でもずっと頭を離れず、そして思い出したように取り組んでも、「これは不可能への挑戦なのか?」と何度もあきらめようかとも思いましたが、今はあきらめないで本当によかったと思います。 研ぎに関して、こんな内容を一般に公開した人はおそらく、いないことでしょう。批判も受けかねないことゆえ、公開すべきかどうか、ちょっと迷いましたけど、あえて公開するにはみっつの理由があります。ひとつには皆さんに対して、木を削るということがこんなにも深いということを知って欲しかった事。 もうひとつは、地方などの情報の少ない場所で僕と同じように削りに関して苦労している人のためでもあります。僕が目指した事は「ごく普通に手に入る砥石で、努力次第で最高の刃先を得られること。」、なぜなら、現代の職人が置かれている状況があまりにも
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