音響測定艦(おんきょうそくていかん)は、現代の軍艦の一種[注 1]。艦種記号は、アメリカ海軍ではT-AGOS(Auxiliary General Ocean Surveillance Ship)[注 2]、海上自衛隊ではAOS(Auxiliary Ocean Surveillance Ship)。武装はほとんど施されていないが、長大な曳航ソナーシステム(AN/UQQ-2 SURTASS)を搭載し、それによる潜水艦の探知を目的とする。 概要[編集] アメリカ海軍では、1940年代より海洋における音波伝搬の研究に着手した。これはまず、墜落した航空機搭乗員の位置を局限するシステムとして結実したが、低周波の遠距離伝播という特性から、まもなく潜水艦の広域捜索への応用可能性が注目され[1]、1960年末よりSOSUSとして実戦配備された[2]。当時、水上航走やシュノーケル航走が不要な原子力潜水艦の配備