2017年10月17日12:27 by 東京創元社 赤尾秀子/エリザベス・ベア『スチーム・ガール』訳者あとがき(全文)[2017年10月] カテゴリSFファンタジイ・ホラー 赤尾秀子 Hideko Akao 『スチーム・ガール』書影 本書の主人公カレンは、十六歳の〝縫い子〟。 といっても、布を縫って衣類をつくる裁縫師ではなく、料金をいただいて不特定の男性と枕を交わすのが仕事です。 十九世紀後半、孤児のカレンはゴールドラッシュに沸くアメリカ北西海岸の港町ラピッド・シティで、〝裁縫館〟モンシェリの縫い子になりました。ただしモンシェリは、海べりのいかがわしい売春宿とは違う高級娼館で、経営者は通称マダム・ダムナブル。くそ婆と呼ばれようがなんだろうが、マダムは自身のやり方を貫く鉄の女です。 そのモンシェリに、娼婦を酷使する下劣な売春宿から、娘がひとり逃げこんできました。これをきっかけに、その宿の主人
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