OPS(オプス、オーピーエス)は On-base plus slugging の略。野球において打者を評価する指標の1つで、出塁率と長打率を足し合わせた値。打席あたりの総合的な打撃貢献度を表し、数値が高いほど、打席あたりでチームの得点増に貢献する打者だと評価される。出塁率と長打率の和によって簡単に求めることができ、得点との相関関係が非常に強い[1]ことからセイバーメトリクスでは重用される指標である。 1984年にセイバーメトリクスの祖、ビル・ジェームズがディック・クレイマー、ピート・パーマーと共同提唱した指標である。その契機は「得点」の多い方が勝つという野球のルールにおいて、より多く得点を記録することこそが攻撃の目的であるはずなのに、攻撃のランキングが四死球や長打を評価しない打率順で掲載されることに彼らが疑問を持ったことに始まる[2]。なお、出塁率の最大値が1.00、長打率の最大値が4.0