8月15日正午。私はこの日、区立世田谷公園内に開設された平和資料館で戦争犠牲者に対する黙祷を捧げていました。区立小学校の一角で平和資料室として運営されてきた展示を引き継いで、交通アクセスのよい世田谷公園内に移したものです。この世田谷公園には、平和都市宣言を機に、「平和」をテーマとしたモニュメントが置かれ、広島・長崎で被爆を生き延びてきたアオギリや柿の木が植樹されてきた場です。プールの横の土地に平屋の「平和資料館」が開設され、当日は来賓や関係者の他、100人を超える区民も集まり、瞑目しました。 戦後七十年の終戦記念日となった十五日、東京都世田谷区は大きな犠牲を生んだ太平洋戦争の体験や記憶を後世に伝えようと、平和資料館(愛称・せたがや未来の平和館)を世田谷公園(池尻一)に開館した。 鉄骨平屋三百七十平方メートルに資料約三千点を収蔵。区民らから寄せられた戦前の「国民服」や、出征の際に寄せ書きして