遺伝子組み換えをしたマラリア媒介蚊のハマダラカ。 胸部と腹部に蛍光タンパクを発現(2010年3月24日、自治医大提供)。(c)AFP /JICHI MEDICAL UNIVERSITY 【3月25日 AFP】マラリアなど感染症の媒介として世界で深刻な問題になっている蚊の「伝染力」を、「空飛ぶワクチン」として転用する研究を、自治医科大学(Jichi Medical University)のチームが進めている。 発表された研究では、蚊の遺伝子を組み替えることで、忌み嫌われるばかりの蚊を数百万人に無料で接種できる「空飛ぶワクチン」に変える実効性が示された。 同チームでは先に、サシチョウバエを媒介として重度の潰瘍(かいよう)を引き起こし、時に死にも至る原虫性疾患リーシュマニア症の対策として、蚊の唾液にワクチンとして働くタンパク質が含まれるよう遺伝子を組み替えた実績があった。 今回の研究を率いた自治