神戸市内の兵庫県立高に勤める40歳代の男性体育教諭が「妻が病気で入院している」とうそをつき、生徒2人から計56万円を受け取っていたことがわかった。妻が入院した事実はなく、保護者の指摘で2月上旬に発覚。同校は教諭を自宅待機とし、県教委が処分を検討している。 県教委によると、教諭は1月、顧問を務める運動部の部費56万円を紛失したことに気付いた。体育の授業を受け持つ生徒に「妻の入院費56万円を落とした」と話すと、生徒はアルバイトなどでためた28万円を教諭に渡した。別の生徒には「入院費の保険金が下りたら返すので貸してほしい」と言い、2月上旬まで2回にわたって、計28万円を受け取ったという。 不審に思った保護者が教諭に問い合わせたところ、うそを認め、生徒2人に全額を返した。