天皇杯全日本選手権・準々決勝(24日、FC東京1-0浦和、熊谷陸)前半20分、FC東京が細かいパス回しで浦和DFを翻弄し、最後は石川が豪快なミドルシュートをたたき込んだ。来季からJ1に復帰するJ2王者が、J1残留に汲々(きゅうきゅう)とした元ライバルに見舞ったあいさつ代わりの決勝ゴールだった。 石川が攻撃陣の顔であることを改めて証明した。決勝ゴール以外でも持ち味のスピードを生かし、主に右サイドで力を発揮。「DFの裏や外を突いたり、内に入ってシュートを打ったりとバランスよくプレーできた」と納得の表情だ。 リーグ戦では満足のいく働きができなかった。故障もあってシーズン序盤には戦線を離脱。初めて先発出場したのは11月に入ってからで、「リーグ戦では最初につまずいてしまい、チームの力になれなかった」とふがいなく感じてきた。 それだけに状態が戻ってきた今こそチームに貢献したい。「ようやくコンディション