[11.30 J1昇格PO準決勝 磐田1-2山形 ヤマハ] 絶望的な状況だった。引き分けでもプレーオフ準決勝で敗退となるモンテディオ山形だったが、スコアは1-1のまま試合終盤を迎えていた。アディショナルタイムにCKを得ると、好セーブを連発して最少失点に抑えていたGK山岸範宏は、ゴール前に攻め上がって行った。 ボールを置いたDF石川竜也は「前日に浦和がアディショナルタイムに追い付かれる試合があって。ああいうことが、こういう緊迫した試合になればなるほど、起こりやすいとは思っていました。蹴る前は、そこまで思い出しませんでしたが、とにかく『決まってくれ』という想いでボールを蹴りました」と振り返る。 その想いを受けたのが、GK山岸だった。「とにかくドローでは我々が敗退という状況だったので。残り時間でチームの勝利のために何ができるか、その想いだけで、何も考えずにゴール前に行きました」と話す。 ニアサイ