商業デビュー作「くいもの処 明楽」から実写映画の公開を控える「違国日記」まで、ヤマシタが自身の全単行本を振り返る同書。幼少期や学生時代、同人活動していた頃や、雑誌への投稿を行っていたデビュー前夜などについても語られる。20時間以上におよぶ取材では、社会に向ける眼差しや物語の核にある思い、作り手としての姿勢も浮き彫りに。また影響を受けた作家と作品、自身の作品の発想源となった音楽、そして「違国日記」完結後のことも述べられている。聞き手はBLに造詣が深く、ヤマシタにデビュー単行本刊行時から取材を行ってきた山本文子。装画はヤマシタの描き下ろしで、「違国日記」でもタッグを組んだ川名潤がデザインを担当する。 「ほんとうのことは誰にも言いたくない」目次(仮)プロローグ岸に残る者と夜明けに向かう人──「違国日記」 第1章家庭内新聞からオリジナル漫画へ──幼少期/小学校時代/中学・高校時代/大学時代 第2章