郷土料理の芋煮をモチーフにした菓子「山形芋煮せんべい」が4日、山形県内の道の駅限定で一斉発売される。内陸版しょうゆ味と庄内版みそ味の2種類。食文化の発信を目指し、1年かけて完成させた。 県内の全21駅でつくる山形「道の駅」駅長会議が、菓子製造の酒田米菓(酒田市)と共同開発した。山形の芋煮として有名な牛肉を使うしょうゆ味だけでなく、豚肉やみそを使う庄内の味も知ってもらおうと、2種を同時発売する。 県産米を100%使用。両地域の特徴を生かした芋煮パウダーを開発し、試作を重ねて製品化した。1袋180円で35グラムの食べ切りサイズ。運転中もつまめるよう1枚の直径を約2センチとし、軽めの食感を出した。 県内全ての道の駅による取り組みは全国でも珍しく、2017年発売の「山形クッキーシューラスク」に続く第2弾となる。駅長会議の安達純一会長は「オール山形で県内外にPRしたい。各地の食文化を知ってほしい」と
岩手県西和賀町の銀河高原ビールは16日までに、本社と併設する同町の沢内醸造所での生産を来年3月で終了すると発表した。物流費の増大などで収益が悪化し、今後の設備更新は困難と判断した。親会社でビール製造業のヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)はブランド名を残し、長野県で生産する方針。 販売会社としての銀河高原ビールは存続する見通しだが、事業所の所在地は決まっていない。地元採用の従業員19人には親会社への転籍などを促す。醸造所併設の「ホテル森の風沢内銀河高原」(休館中)の扱いも未定。今後、地元と協議するという。 銀河高原ビールは1996年に旧沢内村(現西和賀町)で創業した。地ビールの草分け的存在で、最盛期には栃木、岐阜、熊本の各県の醸造所でも生産。一方で経営は赤字体質が続いていた。 2017年10月にヤッホーブルーイングの完全子会社となって経営改善を図ったが、クラフトビール市場の競争激化もあっ
<おわびして訂正します> 11月22日に配信した「娘落第 寄付金3000万円返して-父が岩手医大を提訴」の記事で、「大学から『成績が悪かったのではなく、寄付金の振り込みが遅れたからだ』と指摘を受け」とあるのは、「次女が友人から聞いた話を基に、進級試験で不合格となったのは寄付金の振り込みが遅れたことが原因であると考えた」の誤りでした。 事実関係を誤認しました。寄付金を支払わない学生は落第させているかのような誤った印象を読者に抱かせる表現であり、岩手医大をはじめ関係者に多大な迷惑をお掛けしたことをおわびし、記事を訂正します。 当該記事を、河北新報オンラインニュースおよび配信先のサイトから削除しました。
「娘落第…寄付金3000万円返して」父が岩手医大を提訴 大学側は争う姿勢 岩手医大に十分な寄付をしたのに次女が落第したとして、北海道苫小牧市の父親が大学に寄付金計3000万円の返還を求める訴訟を盛岡地裁に起こして21日、第1回口頭弁論が開かれた。大学側は全面的に争う姿勢を示し、請求棄却を求めた。 訴えによると、次女は5年生だった2014年度末の進級試験で落第。大学から「成績が悪かったのではなく、寄付金の振り込みが遅れたからだ」と指摘を受けて15年3月末、大学に1000万円を送金した。 しかし進級は認められず15年11月、それまでに寄付した全額を返還することで医学部長らと合意したという。 父親の代理人弁護士によると、次女が10年4月に入学する際、大学は6年間に計3000万円以上を寄付するよう求める文書を送付。父親は11年11月までに2000万円を寄付していた。 岩手医大の代理人弁護士は河北新
全国で書店が減少する中、20万冊以上をそろえる大型書店が秋田県内5市に続々と開店している。いずれも秋田トヨタ自動車(秋田市)の販売店に併設。丸善ジュンク堂書店(東京)と提携して書棚の内容を充実させ、地域文化を支援している。 大仙市で昨年9月、県内5店舗目となる「ブックスモア大曲店」がオープンした。秋田トヨタ大曲店に併設し、約1300平方メートルに約25万冊を置く。人口約8万2000の市では異例の冊数で「市外から来店するお客さんも多い」(担当者)という。丸善ジュンク堂書店の図書分類や在庫管理のシステムを使う。 ブックスモアは、秋田トヨタ自動車の親会社のトヨタカローラ青森(青森市)が営む。2011年に秋田トヨタ潟上店(潟上市)に書店を併設したのを皮切りに湯沢、北秋田、大館各市に設けた。今年9月ごろには由利本荘市にも開く。 トヨタカローラ青森の大柳康司代表取締役(46)は「地域に喜んでもらえる事
元名古屋大女子学生の裁判員裁判で、元名大生(21)は7日、情状に関する被告人質問に答えた。仙台市内の私立高2年だった2012年、劇物の硫酸タリウムを2回飲まされ、視力が著しく低下したとされる元同級生の男性(21)も出廷し、処罰感情を訴えた。要旨は次の通り。 【元名大生の供述】 「人を殺したい」と思う頻度は以前と比べてかなり減ったが、最近もたまに殺人欲求が湧き上がり、人を殺す夢も見る。精神鑑定中に処方された薬を飲み始め、落ち着いてきている。 事件当時の記憶は曖昧な部分もあるが、思っていることは法廷で言えた。勾留中、遺族や被害者の気持ちを考えようと何度も試みたが、自分の考えと遺族や被害者の考えが全く異なり、あぜんとした。たとえば殺害した女性が居なくなれば、遺族は生活の不便から怒りを感じると思っていたが、喪失そのものが怒りや悲しみにつながっていると知り、驚いた。心情があまり想像できていない。遺族
<モンテ>県民意思重視 忘れないで 【解説】サッカーJ2山形を揺るがした社長解任騒動は16日、サポーター団体が株主の吉村美栄子山形県知事に7112人分の抗議署名を提出し、ひとまず区切りを付けた。県民の負託を受けた知事が、県民に猛省を促されるという構図は異常事態と言うほかなく、知事には署名の重みをかみしめてほしい。 抗議署名は県内外から寄せられた。「7112人」は、2015年の1試合平均観客動員(1万30人)の7割に相当し、14年(6348人)を超える。知事は「前社長が辞めて良かったという意見もある」と主張するが、どちらが大勢かは数字を見れば明らかだ。 知事には、県民を代表する形で株主の立場が与えられている。だが、今回の社長解任の判断は、県民意思を代表していたとは言い難く、「モンテを私物化している」との批判を招いた。 県は13年8月、運営団体が株式会社モンテディオ山形(天童市)に変わっ
サッカーJ2山形の社長解任騒動で、筆頭株主の山形県スポーツ振興21世紀協会の臨時総会が26日、山形市であり、理事長の細谷知行副知事が社長交代を報告した。細谷氏が理事会に諮ることなく「理事長権限」で前社長に辞任を要求したことに対し、会員企業から批判的な意見も出た。 細谷氏は「プロスポーツというシビアな世界にあり、少しでも早くJ1復帰を成し遂げてほしいとの強い思いから、理事長として判断した」と辞任を迫った理由を説明。「人事案件だったため、事前に広く諮れなかった」と理解を求めた。 これに対し、会員企業で「乃し梅本舗佐藤屋」(山形市)の佐藤慎太郎常務は「協会の活動に賛意を表し会費を支払っているが、ヒアリングさえなかった」と細谷氏の独断を批判。「株主として行動する際、会員の意思をどうくむのかが明確でなければ、応援することは難しい」と指摘した。 細谷氏は「今後、会員の声を反映できる形を検討する必
<J1山形>高橋社長 解任劇に不快感 モンテディオ山形の高橋節社長は26日、臨時株主総会の終了後に記者会見し、株主から辞任を迫られ「えっ、何で? というのが素直な気持ちだった」と無念さを語った。「クラブは会社法制上は株主のものだが、私は県民のものだと思う」と強調し、解任劇に不快感をあらわにした。 高橋氏は辞任を迫られるまで「一日も早く(J1再昇格を)実現することが責任を果たす道」と考えていたと明かした。だが、「一部でも株主の声は重い」と判断し、辞意を固めた。 12月1日の臨時取締役会で、黒字決算の見通しを報告。今後2年間の運営方針に了解を得た上で、5月に発足させた有識者の「新スタジアム構想検討委員会」の提言の取り扱いを決め、退くつもりだったという。 懸案に道筋をつけて辞任する考えだったのは「モンテディオに傷をつけたくなかったから」。急転直下の株主総会で思いは断たれ、肩を落とした。「降
仙台市青葉区中央のジュンク堂書店仙台ロフト店が31日に閉店する。最後のフェアとして、伊坂幸太郎さんら地元の作家や出版社のメッセージと本を紹介する「本当は返したくないけど、返さなきゃいけない本」を開催中だ。作家の名を冠した書棚などの企画で親しまれた書店は、惜しまれつつ姿を消す。 フェアは同店店員の寺田麻里絵さん(27)が企画した。出版社の担当者と閉店に伴う本の返品を話す中で「本当は返したくないけれど、返品しなければいけない」と打ち明けたところ「その気持ちのままのフェアをやったら」と提案された。 寺田さんらの呼び掛けに、作家の伊坂さんと瀬名秀明さん、漫画家いがらしみきおさん、筋ジストロフィーを抱えながら五行歌を作る詩人岩崎航さんの4人と、夏葉社(東京)をはじめ出版社5社からメッセージが寄せられた。メッセージは同店の元店員でイラストレーターの佐藤純子さんが代筆し、1枚ずつポップを作った。
福島の土砂搬入 山形県、国に安全基準要望へ 山形県が福島第1原発事故の土壌汚染に対する県民不安を理由に、会津若松市からの土砂搬入を拒否した問題をめぐり、山形県は18日の県議会厚生環境委員会で、土壌に含まれる放射性物質に関し、安全基準を設定するよう政府に近く要望する方針を明らかにした。 県によると、吉村美栄子知事がことし6月上旬に予定する政府、中央省庁などへの要望活動で、土壌、水、大気などに含まれる放射性物質の環境基準の必要性を訴える。 山形県は原発事故後、放射性物質の有無にかかわらず、福島県からの土砂搬入を自粛するよう業者に指導している。「土壌の安全基準がなく、受け入れの適否を判断できない」(水大気環境課)ことも背景にある。 委員会では、米沢市選出の木村忠三議員(県政クラブ)が「福島県の土壌に県民が敏感なのは当然で(搬入自粛の)姿勢は間違っていないと思うが、共通のルールづくりは必要だ
福島の土、持ち込みだめ 山形県方針「住民不安」理由に 山形県が福島第1原発事故の土壌汚染に対する県民不安を理由に、福島県会津若松市の災害公営住宅の建設で出る土の県内搬入を認めない方針を福島県側に伝えたことが16日、分かった。 福島県は原発事故の避難者向けに会津若松市に同住宅を建てる計画を立て、造成で出る土の処理を米沢市の産業廃棄物業者に委託し、同市に運び込む予定でいた。 福島県によると、山形県が業者に「原発事故による放射性物質の有無にかかわらず、福島の土の持ち込みは住民に不安を与える」と搬入を認めない考えを示したという。 福島県の話では、一部の土壌からは国の基準を超す濃度の鉛が出たが、山形県は鉛の検出と関係なく、福島県で出た土の持ち込みは基本的に容認しない趣旨の意向を伝えたという。 災害公営住宅は90戸で2013年度に着工し、翌年度に入居者の受け入れを始める予定。山形県の意向で建設
山形新スタジアム構想で焦点 屋根基準半数のクラブ満たさず J2山形の本拠地、NDソフトスタジアム山形。多くのクラブと同様、屋根の基準は満たしていない=天童市 サッカーJ2山形の本拠地誘致を視野に入れた山形市の新スタジアム建設構想で、焦点となっているJリーグのクラブライセンス制度の施設基準をめぐり、観客席の屋根の基準を満たしていないクラブが22に上り、このうち約7割は基準達成の見通しも立っていないことが分かった。施設を所有する自治体の厳しい財政状況から、巨額の投資に踏み切れない事情がうかがえる。ただ、計画段階を含めると、Jリーグの半数以上のクラブが屋根の基準を満たす予定で、施設の整備状況は二極化の様相も見せている。(山形総局・関川洋平) ◎他の施設を優先 河北新報社が、2013シーズンのJリーグライセンスを取得した41クラブのうち、「B等級の基準未充足」と判定された36クラブに取材した結果
山形市の新スタジアム建設構想 市長、知事に22日提言書 サッカーJ2山形の本拠地誘致を視野に入れた山形市の新スタジアム建設構想で、市川昭男市長は19日の定例記者会見で、山形県の吉村美栄子知事に共同建設を呼び掛ける提言書を22日に提出することを明らかにした。 提言書では、(1)Jリーグが、シーズンを冬季の試合を含む秋春制に移行できないか検討している(2)現在の本拠地、天童市のNDソフトスタジアム山形(県総合運動公園陸上競技場)は冬季の使用に耐えられない(3)新たなホームスタジアムを県と山形市が共同で建設することが選択肢となる-などと呼び掛ける。 市川市長が構想を発表したのは2月21日。事前に吉村知事に概要を伝えていたとしているが、文書による正式提案は22日が初めてとなる。市川市長は「市としての意思をはっきり示し、あとは県の考えを注視していく」と期待感を示した。 天童市が本拠地移転に反対
山形市が新スタジアム構想 建設財源サッカーくじ助成金想定 サッカーJ2山形の本拠地誘致を視野に入れた山形市の新スタジアム建設構想で、市は7日、スタジアム建設の財源の一部として、サッカーくじ「toto」の助成金を想定していることを明らかにした。市議会予算委員会の産業文教分科会で江川隆教育部長が言及した。 議員から財源の見通しについて質問があったのに対し、江川部長は(1)今回計画を凍結するドーム型競技場の建設基金(2)共同事業化を呼び掛ける山形県からの支出-の2点を挙げた上で、「財源については財政当局と詰めながら進める。totoなどの確保にも努めたい」と答えた。 サッカーくじを運営する日本スポーツ振興センターは2011年度、大規模スポーツ施設整備助成として、Jリーグのホームスタジアムの整備に最大30億円を助成する事業を始めた。 J2G大阪がサッカーくじの助成金と寄付金で財源を工面し、総工
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