笑福亭笑瓶さんが逝った(享年66)。いやここでは〝笑瓶ちゃん〟で通そう。彼は僕より2年と半年だけ年上だけれど、もう40年ほどもの長い間そう呼ばせてくれていた。そういう人だ。 今、僕は、とある舞台の映像をパソコンの画面で見ている。時は確か1985年頃、大阪・梅田のバナナホールで上演した「路地裏のアイランド」という芝居で超レアなもの。主役は当時20代半ばの桂雀々、他にほぼ同世代の嘉門達夫(現・タツオ)、北野誠らがいて、ひと世代上の桂べかこ(現・南光)らが華を添えている。僕はその原案・演出を担当させてもらったのだが、その中で一番マイペースだったのが笑瓶ちゃんだった。皆があれこれ遊ぼうとする中で、郵便配達員の役でこっそりきっちり笑いを持っていった。そういう人だ。 その後すぐに、ラジオ大阪で「笑わっしょんなぁ!」という番組がスタート。桂雀々・嘉門達夫・北野誠・笑福亭笑瓶という4人がパーソナリティーを
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