山元町社協 使途不明金は5420万円 震災寄付金も流用か 職員の私的流用などによる多額の使途不明金が判明し、記者会見で頭を下げて陳謝する山元町社協の鈴木会長(中央)ら幹部 宮城県山元町の町社会福祉協議会(鈴木敏勝会長)の使途不明金問題で、町社協は25日、現時点で判明した2010年度から12年度の不明金の額が約5420万円に上ることを明らかにした。このうち約2430万円は、会計責任者の男性主査(35)が私的に流用したことを認めているという。町社協は主査を同日付で懲戒解雇処分とし、県警に被害届を提出することを検討している。 鈴木会長らによると、主査は10年5月から昨年12月まで計128回、不正に持ち出したキャッシュカードで町社協の12口座から1回当たり3万円~33万2000円を引き出した。 12口座の一部には、東日本大震災に伴う全国からの寄付金計1685万円が入金されており、主査が善意の寄
日本未来の党の小沢一郎氏(岩手4区)のカリスマ的な影響力で、岩手県は「小沢王国」と呼ばれてきた。未来は今回の衆院選で県内の4選挙区に候補を擁立したが、結果は1勝3敗。比例復活の1人を加えてもわずか2人となった。「剛腕」と呼ばれた小沢氏の力の源泉だった県内基盤が、かつてないほど弱まっている。 ◎お国なまり、どぶ板不発 <自民、満面の笑み> 「本日をもって『小沢王国』をぶち破った」 16日午後10時40分ごろ、自民党高橋比奈子氏の選挙事務所(盛岡市)。玉沢徳一郎元農相が祝杯を手に高らかに宣言した。高橋氏は岩手1区では敗れたものの、比例東北で復活当選した。 2009年の前回衆院選で、自民党は県内議席ゼロに終わった。今回は2区で当選した鈴木俊一氏、比例で復活した3区の橋本英教氏と4区の藤原崇氏を加え、立候補した4人全員が当選を果たした。 千葉伝県連幹事長は「優勢を伝えられる全国と、岩手は全
「小沢王国」落日 達増氏涙、剛腕1人残る 小選挙区での落選が決まり、支持者にあいさつする達増さん。隣は夫の達増拓也岩手県知事=16日午後10時45分ごろ、盛岡市の事務所 日本未来の党の前議員小沢一郎さん(70)が築き上げた岩手の小沢王国は、崩壊を印象づけた。民主党時代の前回衆院選の全4選挙区制覇から一転し、小選挙区で未来の当選は4区の小沢さんだけ。ほかの3選挙区は敗北を喫し、比例復活も2区の前議員畑浩治さん(49)のみにとどまった。「選挙の小沢」の神通力は通じなかった。 公示直前に参戦を決めた1区の新人達増陽子さん(47)。1996年の小選挙区制導入以来、小沢さん系列が守ってきた県都の議席を失った。 民主党に残った前議員との同門対決。かつて1区の衆院議員だった夫の達増拓也岩手県知事と共に後援会を引き締めたが、出遅れた。達増さんは「私の力が及ばなかった」と仲間をかばった。 比例復活で再
伝説の「ジャンプ」 仙台の書店主が集英社に譲渡 店内で当時の様子を語る塩川さん。「伝説のジャンプ」ゆかりの店として訪れるファンもいるという=仙台市青葉区の塩川書店 「読めます!!」の文字が躍る貼り紙=3月28日 東日本大震災で物流が止まり本が入らなかった時期、仙台市内の書店で子どもたちが夢中になって読んだ「少年ジャンプ」が、出版元の集英社で大切に保管されている。店主は年の瀬に「子どもたちを元気づけたい一心だった」と振り返る。 塩川書店五橋店(青葉区)の塩川祐一さん(48)は、3月11日の震災から3日後、在庫だけで店を再開した。近所の人に「テレビは悲惨な映像ばかり。子どもに漫画や絵本を見せたい。いつ開くの」と尋ねられたのがきっかけだった。 店は新刊漫画を求める客が後を絶たなかった。特に「ワンピース」などを連載する少年ジャンプ目当ての人が多かった。 「伝説のジャンプ」が生まれたのは21日
セシウム汚染米 500ベクレル超地区作付け制限 農水省 農林水産省は27日、厚生労働省が食品に含まれる放射性物質の新基準値案を示したことを受け、2012年産米の作付け制限の方針を示した。11年産米の検査で暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超えた地区では、12年産米でも新基準値案(同100ベクレル)を超過する可能性が高いと判断。作付けを制限する方向で検討している。 11年産米の検査で新基準値案を超えた地区についても作付けの制限を検討する。制限区域を現行の旧市町村単位とするかどうかも含め、福島県が進める全戸検査の終了を待って来年4月までに決める。 いずれ新基準値案が適用されることから、農水省は11年産米の検査で新基準値案を超えた福島県産米を市場から隔離することも決定。農水省関連の公益法人が市場価格に近い金額で買い上げ、県内の倉庫などに保管した後で廃棄処分する。 買い上げに必
県議会が全原発「廃炉」請願採択 知事「真剣に受け止める」 県内の原発全ての廃炉を求める請願を採択した福島県議会=20日 福島県議会は9月定例会最終日の20日、東京電力福島第1原発1~6号機(大熊町、双葉町)、第2原発1~4号機(富岡町、楢葉町)の全10基の廃炉を求める請願を採択した。原発の廃炉を要請する請願採択は全国初とみられる。 出席議員53人のうち5人が退席。最大会派の自民党(26人)、民主党や社民党などでつくる第2会派の県民連合(19人)など議長を除く出席議員47人全員が賛成した。 請願は新日本婦人の会県本部(福島市)が提出した。県が復興ビジョンの基本理念に「脱原発」を盛り込んだのを受け、全原発の廃炉を求めた。 第1原発1~4号機は廃炉が決まっている。同5、6号機と第2原発は自動停止中で、再稼働するかどうかは未定。 退席したのは渡辺義信(自民・西白河)、渡部譲(県民連合・会津
天然アユが消えた 遡上目前に津波で全滅か 仙台・広瀬川 天然アユが激減した広瀬川を見つめる伊藤さん=仙台市若林区河原町 太平洋で育ち、仙台市の広瀬川を遡上(そじょう)する天然アユが今夏、姿を消した。3月下旬に始まる遡上に備えて河口周辺の浅瀬に集まった大群が東日本大震災の津波に襲われ、ほぼ全滅したものとみられている。資源が回復するまでには10年近くかかりそうだ。 「アユを餌にするカモメが飛んでいない。アユがいない証拠だ」 広瀬・名取川漁協理事の伊藤勝さん(58)は若林区河原町の河川敷から広瀬川を見つめ、嘆いた。7月1日の釣り解禁が迫り、例年ならばアユがあちこちで川面を飛び跳ねているのだが、この日は一度も見ることができなかった。 天然アユは9月から10月にかけ、広瀬川で産卵する。稚魚は川を下り、太平洋で冬を過ごす。川への遡上は3月下旬に始まり、6月中旬まで続く。 3月11日の東日本大震
放射能の影響をどうとらえたらよいのか? 連日の新聞やテレビの報道にあるように、東京電力福島第1原発の事故は深刻な状況にあります。皆さま大変不安なことと思います。 ◎被ばく量、普段と同じ/報道・発表、科学的に正確 東北大加齢医学研究所 川島隆太教授 <「絶対」と言えず> こうした中、信じられないことですが、放射能の被ばくを恐れて、診療を放棄し逃げだす医師まで出ていると聞きました。東北大医学系研究科の教授として、放射線防御に関する医師への教育が足りなかったと猛省するとともに、同じ医師として、そのような人がいることが悲しくて悔しくて仕方ありません。 現在の放射能に関する報道は科学的には極めて正しいものです。東北大でも放射能の測定をいくつもの研究室で行っていますが、政府の発表にうそ偽りはありません。 こうした報道を見聞きしていて皆さんが一番不安に思うのは、専門家が決して「絶対に」安全であると
妖精「ぴち」よろしく 白石市PRアニメのメーンキャラ決定 白石市をPRするアニメのキャラクターに決まった「白石の妖精ぴち」 宮城県白石市の委託を受けて同市のPRアニメ作品を制作している旭プロダクション(東京)は、作品中に登場するメーンキャラクター「白石の妖精ぴち」を決定した。17日には商店や飲食店の協力を得て、市民に新しいキャラクターに親しんでもらうイベントも開始した。 アニメ作品は国の交付金を財源に活用した緊急雇用創出事業として、市が昨年7月に旭プロへ制作を依頼した。 白石の魅力を分かりやすくPRする内容で、長さは約3分間。3月24〜27日の「東京国際アニメフェア2011」で正式発表した後、DVD化し市内の小中学校などに配布する。 「ぴち」は大きさが3〜5センチほどの想定。額には不思議な力を持つ石が付いている。市の担当者は「太古の昔から白石に存在し、人々に幸運をもたらす不思議な生き
宮城県、性犯罪前歴者のGPS監視検討 唐突な表明に不信感も 宮城県の村井嘉浩知事が22日、性犯罪の前歴者などに対する衛星利用測位システム(GPS)端末の常時携帯義務付けやDNA提出などを条例化する方針を正式表明した。県民からは監視社会への懸念や実効性への疑問、性急さを指摘する声が相次いだ。一方で、犯罪の抑止力として期待する意見も。規制を強化する条例をどう受け止めるのか。仙台市内で聞いた。 「何事も監視する窮屈な社会になりそう。独裁政権の国を連想させる」 仙台市青葉区の無職女性(57)は不安をあらわにし、「人間同士の信頼感をなくす表面的な手法。性犯罪の厳罰化、出所後のケアに力を入れるべきだ」と主張した。 泉区の大学4年尾形聡さん(22)は「罪を犯した後に心を改めた人もいる。監視すれば何とかなるというのは短絡的な考え」と指摘。宮城県柴田町の女性会社員(22)は「女性が駆け込める機関や、相
児童ポルノ「単純所持」禁止 全国から賛否続々 宮城県が児童ポルノの「単純所持」を禁止する条例の制定を検討していることに対し、賛否の声が全国から県に寄せられている。14日までに届いた意見は51件で、大半は規制強化に反対する内容。県議会には条例化しないよう求める陳情書2件が提出された。 県環境生活部によると、意見は県内からが13件、県外からは33件で、5件は不明。単純所持の禁止に賛成は5件にとどまり、反対が37件に上る。性描写があるアニメや漫画の規制に関する意見もあった。 反対派は「犯罪抑止につながるのか」と実効性を疑問視し、児童ポルノ画像が迷惑メールで送り付けられた場合などを念頭に「冤罪(えんざい)につながる」と懸念。賛成派は「(児童ポルノ画像などは)児童虐待の犯罪行為が写っている。広まるのはいかがなものか」と指摘する。 県は規制対象となる児童ポルノについて「子どもの実写が基本。アニメ
児童ポルノ 宮城県「単純所持」禁止へ 来年度条例化目指す 子どもが被写体のわいせつな画像や映像など児童ポルノの規制で、宮城県は個人が趣味で持つ「単純所持」の禁止を含めた条例制定の検討に入った。違反した場合の罰則も設け、2011年度内の成立を目指す。子どもに対し、恐怖心を与える行為(威迫行為)の禁止も盛り込む方針。 児童買春・ポルノ禁止法は、販売や提供目的の所持を禁じているが、単純所持は対象外となっている。宮城県が目指す条例は独自の上乗せ規制で、児童ポルノを県内で所持、保管すると原則的に処罰される。 単純所持を規制する場合、個人的収集をどう摘発するかや迷惑メールで送り付けられた場合も対象になるかなど、運用面で解決すべき課題が多い。関係者の間には、実効性を疑問視する見方もある。 全国では奈良県が05年、「子どもを犯罪の被害から守る条例」を制定し、初めて単純所持を禁止した。宮城県は奈良県の
マムシ減った?イノシシ食べた? 仙台西部「見かけない」の声 仙台市内で捕獲されたマムシ。「昨年より見る機会が減った」と話す人は多い 仙台市西部の山林で「マムシが少なくなった」という声が、山歩きの愛好家らから上がっている。その数を把握したデータはないが、昨年までに比べて、目にする機会がめっきり減ったというのだ。周辺では近年、イノシシによる農作物の被害が拡大しており、ヘビの専門家は「イノシシがマムシを餌にしている可能性がある」と言う。 「昨年は夏までに30回ほど見たが、今年は8月に入ってサイカチ沼(青葉区上愛子)周辺で2回見ただけ。本当にマムシがいなくなった」 週に2回は沼周辺の山林を散策するという青葉区錦ケ丘の男性(54)は、こう証言する。 仙台市よると、マムシは鳥獣被害などの対象外のため「生息数などのデータはない」(環境都市推進課)が、マムシを「見かけなくなった」との声は多い。 マ
ゆうパック遅配、東北直撃 発送、他社に変更も 日本郵政グループの宅配便事業「ゆうパック」の遅配トラブルで、東北にも影響が出ている。生鮮品を扱う業者などは急きょ他社に切り替えるなどの対応に追われ、一日も早い正常化を望んでいる。 百貨店は書き入れ時の中元シーズン。仙台市の藤崎には、1日必着で申し込んだ商品が届かないといった問い合わせが、4日までに20件ほどあった。商品管理部は「お客さまに迷惑を掛けているのが最も気掛かり。完全に回復するまで、日付指定の発送は他社を利用したい」と状況を見守る。 名取市のかまぼこメーカー「佐々直」の閖上本店にも、依頼主からの問い合わせが2、3の両日で10件程度寄せられた。担当者は「到着が遅れると賞味期限が短くなる」と不安がる。他社の宅配便を使い、当面はゆうパックを控えるという。 サクランボは出荷の最盛期を迎えた。東根市の農家(48)は通常、ゆうパックで翌日に届
低賃金の再雇用教員頼み 東北の国立大交付金削減直撃 定年を迎えた教員を低賃金で再雇用したり、無報酬で引き続き講義を担当してもらったりする動きが、東北の国立大で目立ち始めた。主要財源である国の 「国立大運営費交付金」が減らされた上、国に人件費削減を迫られ、教授の補充がままならないためだ。一時的にせよ「非正規」雇用の教員が増える ことに、学内では「これから大学を背負うべき人材が育たなくなる」と不安視する声も出ている。 ◇ 「年金があるから低賃金でも大学に『滅私奉公』してくれるはず、ということだろう。再雇用されるかどうかも大学の都合次第で、抵抗感はある」。福島 大の「特任教員」の1人は複雑な心境を明かす。 福島大は2009年度から、 1年ごとに契約更新する特任教員として退職教員を雇用している。給与はおよそ退職前の4分の1。現在14人の特任教員が講義を受け持つ。 福島大の場合、運営費交付金が毎
解体すべき家を取り違えられ、仙台市泉区の自宅を突然、業者に壊されたとして、山形市の男性が4日までに、石巻市の解体業者に635万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。 訴えによると、男性が所有し、住まいとしても使っていた自宅に2007年7月、解体業者が訪れ、家の外回りや内部などを取り壊し、庭石などの動産も処分した。解体業者は近所の番地と号が逆の家の解体を依頼されていたという。 男性側は、家の修理費や失った動産を損害額として見積もった上で「誤りでは許されない悪質な行為だ」などと主張している。 2010年01月05日火曜日
秋冬の女性の足元は「サイハイブーツ」に注目を―。毎年、流行が変わるブーツだが、今年は“超”ロング丈のブーツが人気だ。冬でもショートパンツやミニスカートと組み合わせて履けるのがいい。木枯らしの吹く街角を、足長スタイルの格好よい女性が闊歩(かっぽ)しそうだ。 サイハイとは英語の「THIGH HIGH」で、太ももの高さの意味。サイハイブーツは太ももの中央までの長さで美脚効果は抜群だ。高いヒールと細身の作りが主流で足長でラインも美しく見せ、エレガントでりりしい女性の雰囲気も醸し出せる。 仙台市青葉区の婦人靴店「R&E」イービーンズ店でも、一押し商品としてそろえている。価格は合皮で1万円台。色やデザインはさまざまだが、1番人気は黒のシンプルなデザインだという。着脱に手間取りそうだが、後ろと横にファスナーが付いたりして手軽に履ける。 店員の島尻小百合さん(26)は「サイハイブーツは神戸コレクショ
秋田県羽後町の農協や酒販店などが今秋、人気イラストレーターの美少女イラストを包装に使った地元産品を販売したところ、全国から注文が舞い込むヒットとなった。話題先行型と思われがちだが、いずれも商品自体の質にこだわり、値段は高めの設定。不況で低価格商品に注目が集まる中、イラストを使って付加価値を高め、若年層の取り込みに成功した。(横手支局・渡辺晋輔) <32トンネット販売> 約32トン。うご農協が10月に発売したイラスト入り「あきたこまち」の販売量だ。袋には、稲穂を抱える市女がさの少女が描かれている。 インターネット限定で11月末までの量だが、農協がこれまで消費者に直接販売していた年間18トンを、2カ月で軽く上回った。価格は5キロ入り2730円(税込み)。量販店などで扱っている通常の県産米より500円程度高い。 イラストは、アニメやゲームのキャラクター作成などで活躍する東京在住の西又葵さん
4本線のセーラー服で知られる仙台市青葉区の常盤木学園高(生徒970人)が5日、女子生徒の制服にパンタロンを導入した。自転車通学の生徒の利便性を考え、スカートの代わりに着用できる。同校によると、県内の高校の女子制服でパンタロンは初めて。 「冬季は寒いので、ジャージーをはかせて通わせたい」との声が主に保護者から寄せられたのが導入のきっかけ。校則は「通学は必ず制服」となっているため、きちんとした服装と防寒を両立させるため、2年がかりで完成させた。 メーカーが試作を重ね、家庭科や生徒指導の教師が丈夫さや「高校生らしさ」などの観点から検討。また上が深く、すその広がりが控えめな、すっきりしたデザインに決まった。 女子生徒約950人のうち、自転車通学は300人ほど。同校の古川聡渉外部長は「何人ぐらいが着用を希望するかは分からない」と話すが、実物を見た生徒の反応は悪くない。3年の大槻江里華さん(17
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