山形県の専業農家、菅野芳秀さん(75)は、1月16日、「令和の百姓一揆」呼びかけに込めた思いを語った。以下はその要旨。 「市民、学校、病院と連携し、新しい農のあり方を築いていきたい」と話す菅野芳秀さん(1月16日、東京・日本記者クラブ) 山形県長井市で、水田5ヘクタール、自然養鶏1000羽、納豆のための大豆2ヘクタールを息子と共に営む専業農家で、息子家族も含め7人で暮している。 国政に生の声を 3月末にトラクターデモとシンポジウムを行い、その後全国をまわって農民、地域住民の意見を聞きながら、知恵と経験を集め、「生の声」を国政に届けたい。 その一連の過程を「一揆」と呼んでいる。実力行使を伴うものではなく穏やかな取り組みだが、ただチラシ配布だけ、シンポだけで癒えるほど傷は浅くない。 最後の2軒になったら 私の集落では43軒のうち37軒が米作りをしていたが、この20年で多くの農家が消え、残るのは
