横浜市教委は28日、市立中学校の副読本改訂時に誤解を招く表現をよく確認せずに了承し、上司の決裁も怠ったとして、指導企画課長(57)を戒告の懲戒処分にした。改訂箇所は関東大震災時の朝鮮人殺害に関する文章。市教委は歴史認識に関わる問題として、事務処理ミスとしては異例の重い処分とした。 副読本は横浜市の歴史などについて外部の筆者が執筆した。市教委によると、関東大震災の時にデマが原因で朝鮮人が殺害されたことについて、旧版は「自警団の中に朝鮮人を殺害する行為に走るものがいた」と記載。ところが、改訂版では「軍隊や警察、自警団などは朝鮮人に対する迫害と虐殺を行った。横浜でも各地で自警団が組織され、朝鮮人や中国人が虐殺される事件が起きた」と改めた。 担当の指導主事から変更内容について確認を求められた時、課長は中身をよく確認せずに了承し、決裁も指示しなかった。 記載が市議会で問題になり、市教委は「横浜でも軍