中学生の頃、クラスメイト(♂)に言われて衝撃だった言葉があります。 「俺は頭が悪いから小説を読んでも面白くないんだよ」 当時の自分は「自分が面白いものはきっとみんなが面白いと思ってくれるはずだ」と思っていて、自分の大好きな漫画を友達に「○○面白いよ!」と教えたり、好きなゲームを「やってみなよ!」と貸したりしていて、その一つとして自分が好きな小説を彼に薦めたんだったと記憶しています。 ここで彼の言った返答がもし「俺、あんま小説を好きじゃないんだよ」とか「面倒くさいから遠慮しておくよ」とかだったら、恐らく自分は「コイツは分からないヤツなんだ」「食わず嫌いをしているだけだ」くらいにしか思わなかったでしょう。 そういう意味では、自分の考えが変わるきっかけをくれたのは彼だったのかも知れないと今更ながらに感謝の気持ちが出てくるんですが…… 彼は「自分には小説を楽しむ能力がないんだ」と言ったのです。 「