2001年1月1日から2017年3月31日まで、長い間ありがとうございました。 本サイトは一応の区切りをつけましたが、またいつかどこかでお目にかかります! 渡辺 京二さん(思想史家) 2001年から始まった「今週のインタビュー」も今回で最終回を迎える。最後のゲストは、近代論や思想史を在野で研究されている渡辺京二さんだ。渡辺さんの名を高らしめたのは、幕末から明治初期の日本についての欧米人の見聞を精査して著した『逝きし世の面影』だ。ここに記された近代以前の日本の姿は、私たちが想像しているものとはまったく違う。欧米に比べれば貧しいかもしれないが、食べることに事欠かず、人はよく笑い、多幸感に溢れ生きていた。それはすでに滅んだ日本ではある。しかし、こうも生きづらさを覚える今日にあっては、ありえたかもしれないもうひとつの近代日本の足取りを思うとき、これから先の私たちの暮らし方を考える上で大いに参考にな