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ブックマーク / zenn.dev/qnighy (8)

  • `*.d.ts` ファイルをコミットする前に知ってほしい4つのこと

    export type Bookmark = { id: number; url: string; comment: string; }; このファイルには型しか書いてありませんね。ということは、「型定義ファイル」として bookmark.d.ts という名前にするべきでしょうか。実はそうではなく、この場合は bookmark.ts とするべきです。 「型定義ファイル」とは、「どこか別の場所にある実装に型をつけるためのファイル」です。たとえば、以下のファイルは「どこか別の場所にある実装」に型をつけているから、 *.d.ts にするのは自然です。 いっぽう、 type Bookmark は別のどこかにある *.js の型を与えているわけではないので、 *.ts でよいです。 このように来 *.ts であるべきものを *.d.ts にしてしまうことには問題があります。代表的な問題として型エラ

    `*.d.ts` ファイルをコミットする前に知ってほしい4つのこと
  • tsconfig.json 設定項目備忘録

    型推論オプション 型推論の結果が変わるもの。 ⭐strict ... 以下のセット alwaysStrict strictNullChecks T | null や T | undefined が T に縮退しなくなる。 例 strictBindCallApply Function の各種メソッドが any に縮退しなくなる。 例 strictFunctionTypes コールバック関数の引数が共変でもunifyするようになる結果、型変数の推論優先度が変わることがある。 例 strictPropertyInitialization noImplicitAny 宣言型がない場合にflow typeが使われる機会が増える。 例 noImplicitThis thisの宣言型がない場合に文脈から型が決定される機会が増える。 例 useUnknownInCatchVariables catch (

    tsconfig.json 設定項目備忘録
  • JavaScriptの参照レコードとthisバインディング

    JavaScriptの仕様には「参照レコード」という概念があります。参照を意識することで、JavaScriptにおけるメソッド呼び出しの理解と左辺式の評価順序の理解を同時に深めることができます。稿ではこの「参照レコード」の動機と詳細の説明を試みます。 ※ 記事ではECMAScriptの規格で「参照レコード」と呼ばれている概念を説明します。JavaScriptのオブジェクトは参照渡しのような使い方ができますが、これは稿で説明する「参照」とは少しだけ異なります。 参照レコードの目的 JavaScriptにおける参照レコードは以下の2つの目的で存在しています。 左辺式の中間評価結果を表現するため。 メソッドのレシーバーを決定するため。 左辺式の中間評価結果とは たとえば a[f()] += 2; というコードを考えます。 function f() { console.log("f()");

    JavaScriptの参照レコードとthisバインディング
  • JavaScriptの演算子の優先順位と「禁止ルール」の一覧

    ただし、種別は以下の通りです。 prefix (前置演算子) …… もとの式の手前に何個でもつけられる演算子。 例: -~-~x postfix (後置演算子) …… もとの式の直後に何個でもつけられる演算子。 例: x.foo()`bar`[0] postfix once …… もとの式の直後に1個だけつけられる演算子。 例: x++ は可能だが x++-- はパースされない。 逆に ++--x はパースされるが、構文とは別のルールで禁止される。 (後述) infixL …… 中置演算子で左結合 (演算子の優先度が同じ場合は左側にあるほうが優先される) 例: 0.1 + 1.0 - 1.0 は (0.1 + 1.0) - 1.0 になる infixR …… 中置演算子で左結合 (演算子の優先度が同じ場合は右側にあるほうが優先される) 例: 2 ** 2 ** 3 は 2 ** (2 **

    JavaScriptの演算子の優先順位と「禁止ルール」の一覧
  • JavaScriptのレガシー挙動を定めたAnnex Bをひたすら読む記事

    ECMAScript Annex Bおよび関連する仕様を読みます。 おことわり 言うまでもありませんが、ここで説明されている機能は使わないようにしましょう。 筆者がJavaScriptを書き始めたのは2005年頃で、その後2010年代は実質的な空白期間でした。そのため記事に含まれる歴史的背景の説明は、2005年頃の筆者が学んだ内容に加えて、当時の資料を遡って調査した結果に基づいて記載されています。できる限り信頼性の高い情報を見つけた上で記述するよう心がけましたが、当時常識だった知識の欠落等により不正確な記述になっている部分があるかもしれません。もし誤り等があったら指摘いただけると嬉しいです。 現在のzennでは <sub></sub> や <ins></ins> は描画されていませんが、心の目で下付き文字や下線装飾に読み替えてください。 ECMAScript Annex B とは ECM

    JavaScriptのレガシー挙動を定めたAnnex Bをひたすら読む記事
  • JavaScriptの非同期処理をじっくり理解する (4) AbortSignal, Event, Async Context

    対象読者と目的 非同期処理の実装方法は知っているが、仕組みを詳しく知らないのでベストプラクティスがわからないときがある 実行順序の保証がよくわからないので自信をもってデプロイできない変更がある より詳しい仕組みを理解することでより計画的な実装をできるようになりたい という動機で書かれた記事です。同様の課題を抱える人を対象読者として想定しています。 目次 実行モデルとタスクキュー Promise async/await AbortSignal, Event, Async Context WHATWG Streams / Node.js Streams (執筆中) 未定 中止処理 並行処理ではしばしば実行中の処理を中止したい場合があります。 古典的なキャンセル処理 Webブラウザ/Node.jsともに、 setTimeout の中止が可能です。 const timeout = setTimeo

    JavaScriptの非同期処理をじっくり理解する (4) AbortSignal, Event, Async Context
  • JavaScriptの非同期処理をじっくり理解する (1) 実行モデルとタスクキュー

    対象読者と目的 非同期処理の実装方法は知っているが、仕組みを詳しく知らないのでベストプラクティスがわからないときがある 実行順序の保証がよくわからないので自信をもってデプロイできない変更がある より詳しい仕組みを理解することでより計画的な実装をできるようになりたい という動機で書かれた記事です。同様の課題を抱える人を対象読者として想定しています。 目次 実行モデルとタスクキュー Promise async/await AbortSignal, Event, Async Context WHATWG Streams / Node.js Streams (執筆中) 未定 入門記事へのリンク プロミスの使用 - JavaScript | MDN Promise, async/await (現代の JavaScript チュートリアル) JSの初心者にPromiseとasync/awaitの使い方

    JavaScriptの非同期処理をじっくり理解する (1) 実行モデルとタスクキュー
  • ~/.gitignore_global を指定するのをやめ、デフォルトの置き場に置こう

    Gitで全てのリポジトリのignore指定を ~/.gitignore_global に置いている例はよく見られます。実際、この名前はGitが公式で公開している (Pro Git 2) (→日語版) でも言及されています。 このような設定を行うには、グローバルな .gitignore のようなファイルが必要です。 ~/.gitignore_global ファイルへ次の内容を書き込んで、 (...) ところがこれはややミスリーディングです。この部分は core.excludesfile 自体の説明にほかならないのでわざわざ設定を書き換えていますが、実はデフォルト値があります。これは gitignoreのマニュアル で説明されています。 Its default value is $XDG_CONFIG_HOME/git/ignore. If $XDG_CONFIG_HOME is eith

    ~/.gitignore_global を指定するのをやめ、デフォルトの置き場に置こう
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