兵庫県尼崎市の連続変死事件で、自殺した角田(すみだ)美代子元被告(当時64歳)や親族らが、遺体で見つかった仲島茉莉子さん(発見時29歳)らを自宅マンションで虐待している様子を撮影した写真が、兵庫・香川両県警合同捜査本部に押収されていたことが、関係者への取材で分かった。捜査本部は死亡との因果関係を巡る重要な物証とみて、詳しく分析している。 関係者によると、押収された写真はパソコンに入っていたデータで、計約6万枚に上るといい、その一部に茉莉子さんの顔が腫れた写真などが含まれているという。美代子元被告は、茉莉子さんの食事の作法について「いやしい」などと文句を付けて、懲罰として親族に暴力などを指示していた疑いもある。 捜査本部は、茉莉子さんへの殺人容疑などを視野に、美代子元被告の親族から死亡の経緯について詳しく事情を聴いている。【椋田佳代】