スウェーデン第二の都市、イエーテボリ。乗用車大手ボルボ・カーの本社があるこの街で、面白い体験をした。ボルボの担当者がスマホを使ってEC(電子商取引)サイトから日用品を購入。そのままボルボ車に乗ってしばらく待っていると、配達員が我々の乗るクルマのトランクを勝手に開け、注文した荷物をそこに置いて何も言わずに立ち去ったのだ。 これはボルボが今年5月に始めた配送サービス「イン・カー・デリバリー」。スウェーデンのベンチャー企業や北欧最大の物流会社ポストノードなどと共同開発し、注文した商品を対象区域ならどこでもクルマのトランクに届けるサービスだ。世界で初めてボルボがサービスを始めた。 もちろん、運転者が乗っていなくても配達員は勝手にトランクを開ける。物流会社にとっては再配達の手間が減り、注文した消費者にとってもすぐに受け取れるメリットがある。今年10月時点でボルボのユーザー1万人が同サービスに登録して
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