データベース用ストレージを効率的に管理するには,どのオブジェクトがディスク容量を消費するのかということと,そのオブジェクトはSQL Serverによってどのように格納されるのかということを理解する必要がある。 例えば,SQL Server 2000では,スペース使用状況を管理するために単純なシステム・テーブルを一つだけ使っている。ディスク・スペースを消費するのは二つのオブジェクトだけであり,ユーザー・データを格納するためのページは3種類しか存在しない。この構造は,管理するのは比較的簡単だが,いくつかの制限もある。特に,SQL Serverがラージ・オブジェクト(LOB)データを格納および取得する方法が影響を受ける。 SQL Server 2005の拡張ストレージ・モデルでは,ディスク・スペースを消費するオブジェクトの数と種類が増え,可変長のLOBデータの格納に関してこれまで以上に多様な選択