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ブックマーク / www.sbbit.jp (12)

  • ロボット系スタートアップが考えるべき、人の採り方・資金の集め方・成功の定義

    「ロボティクススタートアップ会議〜ロボットベンチャーの成功を考える〜」は第5回早稲田大学次世代ロボット研究機構シンポジウムとして開催された。主催は早稲田大学次世代ロボット研究機構、実体情報学リーディングのほか、早稲田大学発のベンチャーで、力制御協働ロボットアームを中心に主として研究用途のロボットビジネスを展開している東京ロボティクスの坂義弘氏が中心となり、ライフロボティクス(ファナックが2018年2月に買収)創業者である尹祐根(ユン・ウグン)氏が司会するパネルディスカッションもあわせて行われた。 主要テーマは「ロボットベンチャーの困難をどう克服するか」と「スタートアップの魅力や立ち上げプロセスを伝えること」。オープンで誰でも参加できるセッションとはいっても、ロボット学会の中のイベントである。聴衆の多くはロボット学会の関係者だったと思われる。つまり、ロボットベンチャー立ち上げ候補者たちとい

    ロボット系スタートアップが考えるべき、人の採り方・資金の集め方・成功の定義
  • 清掃ロボット「未来機械」は、どのように中東砂漠の太陽光発電パネルを綺麗にするのか

    砂漠で動くロボットの敵は舞い散る砂塵と強烈な光、そして熱 未来機械が開発しているソーラーパネル清掃ロボットの重さは28kg程度。仕組みはどちらかというと単純だ。ブラシとファンを使って砂塵を吹き飛ばすロボットである。パネル上は自律移動するが、通路と通路のあいだは移動できないので人が持ち運んで載せ替える。だが、未来機械が機能を絞りこんでロボットを開発しているのは理由がある。 未来機械のターゲットエリアは雨が降らない砂漠乾燥地域である。雨が1か月間に何度も降る日やヨーロッパは対象外だ。乾燥地域では砂がパネルに降り積もって、一ヶ月に約15%の発電能力が失われる。発電効率を維持するためには一週間に一回ほどの頻度で清掃する必要がある。 これまでの太陽光発電所は小規模だったので手作業で掃除していた。だが今は大規模化している。たとえばアブダビでは発電設備容量1.2GW(ギガワット)、つまり原発一基(おお

    清掃ロボット「未来機械」は、どのように中東砂漠の太陽光発電パネルを綺麗にするのか
  • シタラ興産は自動産廃分別ロボットで「灰色」から「白」を目指す

    埼玉県深谷市に、産業廃棄物の分別を行っているシタラ興産の屋内型混合廃棄物選別施設「サンライズFUKAYA工場」がある。2016年に稼働した同工場は、フィンランド製の産廃自動選別ロボット「ゼンロボティクスリサイクラー(ZRR)」を国内で初めて導入したことで知られている。従来のやり方では18人必要だった人手を2人に減らし、労働環境を向上させた。稼働から時間が経った今日では運用形態も少し変わってきたという。工場現場を見学させてもらった。

    シタラ興産は自動産廃分別ロボットで「灰色」から「白」を目指す
  • 産業用ロボットソフトウェア企業「MUJIN」、なぜ急成長できているのか?

    ロボットを動かすには「コントローラー(制御器)」が必要だ。アームなど、ロボット体に対して指令を出すコンピューターで、ロボットの性能を左右する重要な頭脳である。 人が作ったロボットアームの動かし方を、確実にブレなく高速で再生するのが、従来の産業用ロボットの主な用途だった。次世代型のロボットコントローラーには「これを、ここに、こうしたい」といった、より高次の命令を与えられると、それを実行するために必要な関節の動き方をコントローラーが自動生成することが期待されている。これにより、ロボットはさらに現場に導入しやすいものになる。 MUJINは、この知能ロボットコントローラーを開発・販売しているベンチャー企業で、ロボットの「動作計画(モーション・プランニング)」をリアルタイムに行う技術を中核とする。MUJINのコントローラーを使えば、産業用ロボットの動作をリアルタイム逆運動学計算で生成し、ティーチレ

    産業用ロボットソフトウェア企業「MUJIN」、なぜ急成長できているのか?
    witchstyle
    witchstyle 2018/01/18
    (2018/01/16公開の記事)
  • 「機械との競争」のブリニョルフソン教授、人工知能は「勝者総取り」を加速させる

    世界を変革するために必要なのは「パワーシステム」と、それを制御する「コントールシステム」だ。産業革命以前、人間は自らの肉体で“モノ”を動かし、頭脳を駆使してパワーを制御してきた。しかし、現在は機械がパワーも制御も担っている。人間にとって機械はライバルとなるのだろうか――。 こう問題提起するのは、米マサチューセッツ工科大学(MIT)スローンスクール教授のエリック・ブリニョルフソン(Erik Brynjolfsson)氏だ。『機械との競争』『ザ・セカンド・マシン・エイジ』(ともにアンドリュー・マカフィー共著/日経BP社刊)の著者でもある同氏は、現在の技術革新がどのような変化を社会にもたらすかについて研究している。 ボストンで開催された米PTCの自社カンファレンス「LiveWorx 2017」の特別講演に登壇したブリニョルフソン氏は18世紀後半の産業革命を、「ファースト・マシン・エイジ」と位置づ

    「機械との競争」のブリニョルフソン教授、人工知能は「勝者総取り」を加速させる
  • コミュニケーションロボットは「ロボットがもたらす新たな価値」を考える格好の教材だ

    前回の原稿を送ったあと、編集部から「誌はBtoBに関する媒体なので、コンシューマー向けのネタはちょっと」といった趣旨のコメントを頂いた。筆者はデアゴスティーニ「ロビ」のように全世界で15万体以上、単純計算しても200億円以上売れたロボットはろくにないわけで…と返事を返したが、それでも組み立てキットのような商品はコンシューマー向け、と判断されるのは、まあ仕方がないとは思う。 ただ、ソフトバンク「Pepper」が分かりやすい例だが、当初はコンシューマーを対象に発表・発売されたコミュニケーションロボットも、現実的にはBtoB向けを主な用途として展開されているのが現状だ。当初予約数1,000台を超えたと報じられたシャープ「RoBoHoN」も同じ道を辿りつつある。 最近はPepperもRoBoHoNも、教育市場を新たな重要ターゲットの一つとしているように見える。ソフトバンクは「Pepper 社会貢

    コミュニケーションロボットは「ロボットがもたらす新たな価値」を考える格好の教材だ
  • 家庭用ロボットに求められるものとは何か? ロビ2とアトムの違いから見えるもの

    ロボットブームはコンシューマーレベルにも降りてきている。それを象徴するかのような製品が今年(2017年)、2つ現れた。デアゴスティーニの「ロビ2」と、講談社の「ATOM」である。どちらもパートワーク、すなわちばらばらの部品が週刊で届いて、ユーザーが自分で部品を組み立てる製品だ。「ロビ2」は6月6日に創刊予定。講談社「ATOM」は4月4日に創刊され、発売中である。どちらもドライバー一で組み立てられる。 合計の値段は税込でみると、「ロビ2」が全80号でおおよそ17万円強、講談社の「ATOM」が全70号でおおよそ20万円弱となっている。ただしATOMは、完成後もサービスをフル利用するためには月額料金が別途必要となる。 講談社の「ATOM」については発表時にも触れたが、ここでもう一度、2つを並べて見てみよう。 15万体売れた人気作の第2弾、ネットにつながらなくてもよいとの判断 「ロビ2」は大成功

    家庭用ロボットに求められるものとは何か? ロビ2とアトムの違いから見えるもの
    witchstyle
    witchstyle 2017/04/27
    (2017/04/26の記事)
  • コミュニケーションロボット業界が先達から学ぶべき「道具は使いよう」

    2月8日、9日の日程で、ソフトバンクグループによる「Pepper World 2017」が開催された。2014年6月に発表されたPepperは、2015年6月の一般販売開始を経て、2015年10月から「Pepper for Biz」というパッケージで、主に法人向けに展開されている。導入企業は約2,000社に及んでいるという。 8日の基調講演では、案内・受付などのサービス、接客・販売などのセールス、広告・CRMなどのPRの3分野に分けて、活用の現状が代表5社から実際の事例が紹介された。サービスでは回転寿司のはま寿司、セールスではソフトバンクショップ、そしてPRがB-Rサーティワンアイスクリーム、徳洲会、ヤマダ電機だ。 Pepper受付で省人化を維持 オーダーをタッチパネルで受け、キッチン内でも寿司ロボットがシャリを握り、回転コンベアで寿司を運んでいる回転寿司業界は、外の中では装置産業的な位

    コミュニケーションロボット業界が先達から学ぶべき「道具は使いよう」
  • 2016年の「ロボットブーム」とはいったい何だったのか

    1月、トヨタ自動車が、ラスベガスで開かれた国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で「Toyota Research Institute」のメンバーを発表した。CEOはギル・プラット氏で、他にも豪華なメンバーが揃い、多くの人を驚かせた。カリフォルニア州パロ・アルト、マサチューセッツ州ケンブリッジ、ミシガン州アナーバーに拠点を置いている。なおトヨタはリハビリ支援用ロボットも2017年をめどに実用化するとしている。 9月にはオープンソースのミドルウェア「ROS(Robot Operating System)」やシミュレータ「Gazebo」の管理を行っているOpen Source Robotics Foundationとの連携も発表。自動運転、ロボティクスの開発を行っている。 Boston Dynamicsは2月にヒューマノイド「次世代Atlas」の動画を公開。雪のなかをノシノシ歩

    2016年の「ロボットブーム」とはいったい何だったのか
  • 物流ロボットまとめ、「圧倒的な人手不足」による逆境克服から学ぶべきこと

    今回は物流ロボットについて語りたい。これまでにも述べてきたが、今後、どの分野でロボットのさらなる活用が増えそうかと聞かれたら、まず第一に物流分野での伸びが期待されるからである。縁の下の力持ち的な業界で、業界外の人たちからは縁遠いかもしれないが、物流業界でのロボット活用のあり方には、今後の他の業界でのロボット導入にも参考になる点が多い。 なぜ物流分野での伸びが期待できるのか。まず背景を簡単に述べる。どの分野でも同じだが、生産年齢人口の減少問題がある。ネット通販一つとってもわかるとおり、「経済の動脈」たる物流の需要はどんどん伸びている。だが人手は集まりにくくなっている。何しろ物理的に人の数が減っているのだから全産業で人で不足になるのは当然なのだが、物流分野で人が集まりにくい理由はそれだけではない。 物流センターには大きなスペースが必要だ。だから、郊外にあることが多い。今は街中のお店が24時間開

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  • 「ロボット・ブーム」か「ロボットビジネス・ブーム」か、それが問題だ

    ロボットと聞いて、パッと頭に浮かぶのはどんなものだろうか? 想像してほしい。 自社で工場を運用している人ならば、産業用ロボットを想像するだろう。工場内で生産設備、生産システムの一部として活躍するロボット、工業用機械としてのロボットである。ロボットは普通の機械と違って、動作をプログラミングすることで、ややフレキシブルな働きをすることができる。 川崎重工のスポット溶接ロボット(2013国際ロボット展) 日が「ロボット大国」と言われるのは、産業用ロボットの稼働台数、そして出荷台数がともに世界一だからだ。およそ30万台、世界全体の1/4のロボットが日で使われている。 だが中国は2013年にロボット需要(購入額)で世界一になった。いつまでも「日が世界一です」とは言えなくなりつつある。背景にあるのは各業界でおなじみの、新興国での人件費高騰、そして製品品質の上昇である。どの業界でも起きている業界構

    「ロボット・ブーム」か「ロボットビジネス・ブーム」か、それが問題だ
  • 新井紀子教授が予見!ロボットで失業するのは「銀行の窓口」より「半沢直樹」

    「今から10年後の2026年、AI東大に入る程度の知能を有すると思いますか?」──ガートナー ITインフラストラクチャ&データセンターサミット2016に登壇した新井氏は冒頭、会場に向けて1つの質問を投げかけた。 この問いに「Yes」と挙手した人は、全体の80%以上にのぼった。「この質問の次に、どうしてYesと思うのかを聞くと、多くの人がビッグデータを活用した機械学習、最近ではディープラーニングの例を挙げる」という。 今年はAIが人間に勝つには10年かかるといわれていた囲碁の世界で、グーグル傘下のDeepMindが開発した「AlphaGo」が世界チャンピオンに4対1で大きく勝ち越して、世間を驚かせた。東大は日一難しい大学だが、それでも毎年約3000名が入学する。プロ棋士になるほうが難しい。そのプロ棋士にAIは勝った。 「だったら東大に入ることはそれほど難しくはないのではないかと皆さんは考

    新井紀子教授が予見!ロボットで失業するのは「銀行の窓口」より「半沢直樹」
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