なぜ日本ではバーチャルなモノづくりが受け入れられないのか?:日本機械学会 設計工学・システム部門の講習会より(1/4 ページ) 欧州ではモノづくりの現場でCAEを活用したバーチャルエンジニアリングが当たり前になりつつある。自動車の認証試験に「バーチャルテスト」を取り入れる動きも進んでいる。一方、日本ではバーチャルエンジニアリングの価値がなかなか理解されていないようだ。 2015年10月28日、日本機械学会の講習会「VE/VRを用いた設計・開発・ものづくりの新しい検討手法の紹介」(設計工学・システム部門 企画)が開催された。その中の本田技術研究所 四輪R&Dセンター デジタル開発推進室 CISBL シニアエキスパートの内田孝尚氏による発表「VE環境を用いた開発・ものづくりの動向とVT拡大の新しい動き」から紹介する。内田氏は、実物での試験「リアルテスト」に代わる、シミュレーションを活用した「バ