日本最大の医療法人「徳洲会」グループが最大の危機に瀕している。 9月17日、東京地検特捜部が公職選挙法違反(運動員買収)容疑で、徳洲会を家宅捜査し、20日には鹿児島市内の毅氏の事務所が調べられた。昨年12月の衆院選で当選した徳田毅氏の選挙運動に多数の徳洲会関係者を動員させ、見返りに報酬を支払った疑いだ。 徳洲会の危機は、公選法違反容疑では済まない。 始まりは2月5日発売の週刊新潮(2月14日号)のスクープ記事だった。同誌は、徳田毅・国土交通大臣(当時)が2004年に未成年の女性を準強姦し、07年に和解していたことを報じた。毅氏は、徳洲会グループトップで創始者の徳田虎雄氏(元衆院議員)の二男だ。毅氏は政務官を辞任し、沈静化を図ったが、永田町ではこれで終わりと見る者はいなかった。事情を知る者はこうつぶやいた。 「これは序章だ。壮大な戦いがこれから始まる」 事の発端は昨年9月、虎雄氏の秘書役だっ