2014年2月27日のブックマーク (8件)

  • 不平等の中で、玉砕まで戦ったのはなぜか~『皇軍兵士の日常生活』 一ノ瀬 俊也著(評者:尹 雄大):日経ビジネスオンライン

    小津安二郎監督の「お茶漬の味」で、笠智衆演じるパチンコ店店主が、佐分利信演じる貿易会社部長と酒を飲み交わすシーンがある。佐分利は笠のかつての上官という設定である。 「あの頃はよかったですな。シンガポールは」と笠が軍隊時代の話をすると、佐分利は「ああ、そうだな。だけど戦争はごめんだね」と返す。 すると笠は「そうですな。ですが、シンガポールはよかったですな。南十字星が」と言い、ひとくさり歌を歌う。敗戦からわずか7年後の描写だ。 小津の作品には、戦友会の宴席で、元軍人たちが小皿を叩き、放歌しているようなシーンがいくつか登場する。小津も中国戦線に従軍したが、フィルムに表れたノスタルジーは、兵役を経験した一定数の男たちの共有するリアルな気分だったのかもしれない。書の著者もこういう。 〈戦後にいたってなお、人びとの心のなかに軍隊あるいは徴兵の存在を是認する、ある種のプラスのイメージが残っていたことも

    不平等の中で、玉砕まで戦ったのはなぜか~『皇軍兵士の日常生活』 一ノ瀬 俊也著(評者:尹 雄大):日経ビジネスオンライン
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    wkatu 2014/02/27
  • 『物語 ビルマの歴史-王朝時代から現代まで』根本敬(中公新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋ウェブストアで購入 現在の国名は、ミャンマー連邦共和国。2010年からの正式名称である。1989年に国名がビルマからミャンマー、首都名がラングーンからヤンゴンに変わったことは知っていても、1948年の独立後正式名称が何度も変わり、国旗のデザインも1974年の変更を経て2010年に一新したことを知る日人は少ない。正式な国名は、1948-74年はビルマ連邦、1974-88年はビルマ連邦社会主義共和国、1988-89年はビルマ連邦、1989-2010年はミャンマー連邦である。いずれの国名にも、「連邦」がつく。帯に、「多民族・多言語・多宗教国家の歩みをたどる」とあるゆえんである。 その連邦国家の歴史を語るにあたって、著者、根敬は、「「地球市民」の視点に立つ「グローバル・ヒストリー」や「新しい世界史」の重要性が叫ばれる現代にあって、書のように特定の国の通史、すなわち一国の歩みを時系列

    『物語 ビルマの歴史-王朝時代から現代まで』根本敬(中公新書) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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    wkatu 2014/02/27
    『ひとつの「ビルマ国民」の形成という独立後の国家的作業に、独立闘争以来のビルマ・ナショナリズムが負の影響を与えたといえる。その犠牲者がロヒンギャーを含む数々の少数民族であり英系ビルマ人』
  • 網野善彦を継ぐ? 中沢新一が??赤坂憲雄が?? - tono-taniの日記

    2004年に講談社から出版された『網野善彦を継ぐ』は、中沢と赤坂の網野善彦追悼の文を土台にしておこなわれた対談である。赤坂は、「あとがき」で「もとより、網野善彦を継ぐ、といった物言いがまったく不遜なものであることは承知している。」と述べているので、少々期待した。期待は全くはずれた。中沢はともかく、赤坂は、吉隆明との対談(『天皇制の基層』作品社 1990年/講談社学術文庫 2003年)では、明らかに吉を動揺させていた。幇間糸井重里の猿回し芸にのせられていい気になっている吉が、きちんとした教養のある者と対面して、狼狽し、(赤坂の話は)断じて承伏出来ないと、虚しくも身構えた(虚勢)。どうやら、「断じて承伏出来ない」と、狼狽を裏腹に断固とした口調で表した吉の態度に、赤坂は退いてしまっていたようである。 中沢と一緒になって、網野善彦の足を引っ張るような話を続ける赤坂は、吉を狼狽させていた赤

    網野善彦を継ぐ? 中沢新一が??赤坂憲雄が?? - tono-taniの日記
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    wkatu 2014/02/27
    『私の質問は、阿部謹也を招いた主催者を不愉快がらせていたことを、人づてに聞いた。しかし、差別の現実を知らない人の「戯言」は、現実の差別の下にいる人には不愉快なこと』
  • 野中広務は責任を取れ! - tono-taniの日記

    一 野中が公明党を隷属させた結果、「戦争の惨禍」への道が見えてきはしないか。 野中広務は、公明党を政教分離で虐めていたら、ころっとなびいて来たと語っている。それまでは、少しは、自民党に対して、批判勢力だった。 1969年の夏には、白いヘルメットを被り、安保反対のデモの先頭に立つ池田大作の写真がたしかに創価学会系の新聞に載っていた。 ところが、当時よりもはるかに勢力を弱めた自民党の野中広務の迫力に屈した公明党は、自民党の働き犬になってしまった。 自民党が、分裂などで、当に勢力が落ちていたころ、地域活動や数で自民党を支えてのは、公明党や創価学会だった。おかげで、地域を荒廃させる悪法がどんどん成立し施行されていった。 公明党は、国潰しのための自民党の番犬と荷車の牛の役割を果たしていった。 野中に政教分離と脅されていたのだが、気が付くと、小泉や安部をはじめ、靖國へやすやすと参っていたのは自民党

    野中広務は責任を取れ! - tono-taniの日記
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    wkatu 2014/02/27
    『原因をつくった野中広務は、しっかりと責任をとってもらわないといけない』いや、ほんとに。彼の自民党(清和会)批判を持ち上げてる進歩派がたまにいるけど、ずっと怪訝に思ってた。
  • 日本メディアが偏向して伝える韓国歴史教科書問題 - 誰かの妄想・はてなブログ版

    メディアが排外主義を煽ってでも売り上げを優先する末期症状に陥っていることは何度か指摘しました。メディアだけが加害者ではなく、排外主義を煽ろうと目論んだ右翼勢力はもちろん、辛い現実を突きつけられるより心地よい幻想に浸ることを選んだ多くの一般視聴者も加害責任の一端を担っています。まあ、それも何度か言及しました。どうせ伝わらないでしょうが。 隣国の重箱の隅をつついて嘲笑っている連中の国がいかに道化じみた異常者であるか、嘲笑に夢中で自覚も出来ないのでしょうしね。 さて。 韓国大統領の朴槿恵氏の父親は周知の通り、軍事政権時代の大統領だった朴正煕です。朴正煕は戦時中、満州国軍に所属しており植民地支配下において日側に擦り寄り利益を得た、すなわち「親日派」的な見方をされることがあります。実際、朝鮮が植民地だった時代に総督府に擦り寄り、権力や富を増やした者の多くが戦後の大韓民国において社会の支配者層に

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    wkatu 2014/02/27
  • 一ノ瀬俊也『日本軍と日本兵』(講談社現代新書) 8点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    2月6 一ノ瀬俊也『日軍と日兵』(講談社現代新書) 8点 カテゴリ:歴史・宗教8点 同じ講談社現代新書の『皇軍兵士の日常生活』で、兵士の残した日記や回想録、家族への手紙などから日中戦争から太平洋戦争における兵士の日常生活を描き出した一ノ瀬俊也が、今度は敵である米軍の報告書から日兵と日軍の実態に迫った。 米陸軍情報部が1942年から1946年まで部内に向けて出していた戦訓広報誌『Intelligence Bulletin』(以下IBと略記)に掲載された解説記事を中心に分析し、そこから日兵と日軍の姿を浮かび上がらせようとしています。 この雑誌には戦争初期のアメリカ軍に広まっていた「日人超人伝説」を打ち消す意図もはたらいていたようですし、アメリカ軍の士気を高めることも一つの目的なので、必ずしも日兵や日軍に対する客観的評価が書いてあるわけではありません。 それでも、戦争に勝つた

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    wkatu 2014/02/27
  • ボグダノフ事件 - Wikipedia

    ボグダノフ事件(ボグダノフじけん)は、フランスの双子の兄弟でもあるイゴール・ボグダノフ (Igor Bogdanov、1949年8月29日 - 2022年1月3日[1]) ) とグリシュカ・ボグダノフ (Grichka Bogdanov、1949年8月29日 - 2021年12月28日[2]) によって著された一連の理論物理学論文の正当性を巡る学術論争である。 ボグダノフ兄弟の論文は、複数の権威ある科学誌に掲載された。彼らはこの内容を「ビッグバンの際に何が起こったかを記述する理論を提案する理論として最高のものである」と主張した。 その後、ボグダノフ兄弟の一連の論文について、学術誌への掲載論文を選考するために物理学分野で採用されている査読制度の脆弱さを示すための手の混んだ悪戯だという風説が、2002年頃にネットニュースサイト・ユーズネットのニュースグループ上で広まった。つまり、学術誌には論文

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    wkatu 2014/02/27
  • 抗 議 声 明 | 救援連絡センター

    2月20日(金)、警視庁・神田警察署は、救援連絡センター運営委員である三角忠さんをJR水道橋駅の職員とのささいなトラブル(全治3日間)を口実にして、傷害容疑で不当にも令状逮捕した。全治3日間という診断書は、医学上は何らの支障はないももの、「被害者」なる者があくまでも「痛い」と主張することに際しての、記載である。 昨年(2013年)、11月15日、三角さんはJR水道橋駅の改札口を出る際、職員に「キセル乗車だ」と怒鳴られ、呼び止められた。三角さんは、常に公安警察から弾圧の対象にされているのであり、そんなことはあり得ないことだ。三角さんは、JR水道橋駅の改札で、冷静に職員の言いがかりに対応し、説明を行ったが、職員は一人興奮し、「キセルだ、キセルだ」と何回も怒鳴りながら、三角さんを力ずくで、事務室にひきずり込もうとした。三角さんは、特に抗うこともせず「落ち着きなさい」といいながら、職員とともに事務

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    wkatu 2014/02/27