J1浦和は13日、鳥栖戦(8日、埼玉)で掲げられた「JAPANESE ONLY」の横断幕が差別的だったとし、Jリーグから清水戦(23日、埼玉)を無観客試合とする裁定を下された。ホーム開催1試合分の収入となる約3億円を失うことになり、クラブの受けるダメージは甚大だ。 「無観客」は「無収入」を意味し、クラブ経営を直撃する。浦和の淵田敬三社長はホーム1試合分の損失について「かなりの額になるのでは」と言葉を濁したが、古参のクラブ幹部は「2億5000万円から3億円になる」と語った。 浦和は「入場料収入」「広告料収入」「グッズ収入」を営業収入の三本柱と位置づける。入場料収入はチケット平均単価2500円とし、4万5000人が入れば約1億1000万円。広告料収入は年間20億円で、1試合換算では約1億円。グッズ収入は開幕直後は売れ行き好調で約1500万円。これを足した額に、チケット払い戻し手数料など諸経費を