【北京=牧野田亨】中国国営新華社通信によると、22日午前8時(日本時間同9時)頃、中国新疆ウイグル自治区の区都ウルムチで朝市にジープ型の車2台が突入し、複数の爆発物を投げ込んで爆発させた。 買い物客ら31人が死亡、94人が負傷し、中国公安省は「重大なテロ事件」と発表した。2012年11月の習近平(シージンピン)政権発足後、中国で起きた「テロ事件」の死者数としては最悪となった。 現場は市中心部の人民公園付近。近くのホテル従業員は本紙の電話取材に対し、「2台は旗を掲げ、爆弾のような物を投げた。市場には多くの人がいて、少なくとも20人以上が病院に運ばれた」と証言した。新華社通信も、市場の北側から侵入した2台が人々をなぎ倒しながら爆発物を投げ込み、10回以上の爆発音がしたという目撃者の話を伝えた。 同通信によると、2台のうち1台は現場で爆発した。乗っていた人物の身元などは不明。中国版ツイッター「微