菅義偉首相と野党各党による党首討論が9日、国会で開催される。秋までにある次期衆院選を見据えた本格論戦が期待されるところだが、中小政党には持ち時間の短さから「まともな議論にならない」といった不満がくすぶり、党首討論の運用見直しを求める意見が出ている。【古川宗】 「解散、会期延長、任期満了、そして五輪開催の可否、コロナ対応。リーダーの政治決断や判断が問われることですから、党首討論がふさわしいと思う」。立憲民主党の安住淳国対委員長は2日、記者団に今回の党首討論の意義をこう強調した。 国会の党首討論は2大政党制の英国議会をモデルに2000年に正式導入された。政策論争を活性化させるのが狙いだ。水曜日を開催定例日とし、時間は45分間。「衆院または参院で所属議員10人以上」の野党党首が参加でき、首相と1対1で意見を戦わせる。持ち時間は所属議員数に応じて決まる。