2016年は、世界的な株安で明けた。日経平均は5日連続で下落、NY株は年初から千㌦超の下落だ。昨年は、戦争法反対デモが高揚し、「政治の季節」を予感させたが、2016年は、経済の混乱がこれに拍車をかけそうだ。 人民新聞新年号は、左派大学人を代表するお二人の対談とした。フランスでの大量殺人事件の分析から始まり、社会変革の主体形成まで、ご両人の分析と見解を聞いた。月20万円以下のアンダークラスが、階級形成されるには、福祉制度要求では決定的に不十分であること、さらに経済的「基底」に深く根差した仕方で運動を構想する力量が問われていることなどが語られた。2回に分けて掲載する。 文責・編集部 廣瀬 新年1月に刊行する本(『資本の専制、奴隷の叛逆――「南欧」先鋭思想家八人に訊くヨーロッパ情勢徹底分析』航思社)のため、僕は8月中旬から1ヵ月、スペイン、イタリア、ギリシャを巡り、八人の論者たちに今日の欧州情勢
![【対談・前編】廣瀬純×小泉義之 「アンダークラスの視座から撃て」(2016年1月5日号掲載)|人民新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bec26f2d42f05343a3e644fbd46399a8967ac715/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.st-note.com%2Fproduction%2Fuploads%2Fimages%2F122332321%2Frectangle_large_type_2_22522b19f215c8b991dd5af141f66f84.png%3Ffit%3Dbounds%26quality%3D85%26width%3D1280)