2013年11月06日21:00 カテゴリ大局観、テーマ、見識[edit] 2014年を考える : 日本の消費は「上から下へ」 (1) 輸出と消費から始まった景気回復2013年の景気回復(1Q:+4.1%、2Q:+3.8%)は、円安を受けた好調な輸出に加え、10兆円規模の補正予算に裏打ちされた公共投資と消費の盛り上がりが特徴的だ。 日銀の黒田東彦総裁も、9月20日の東京都内の講演で、消費に関して、家計部門をみると、住宅投資は、持ち直しが明確になっています。個人消費も、GDP統計ベースの実質個人消費が3四半期連続でプラスとなるなど、底堅く推移していますとの認識を示している。 過去の日本経済の回復過程は、(1)海外景気の回復に伴う製造業の輸出回復、(2)好調な輸出を背景とした設備投資の増加、と景況感の改善が日本全体に徐々に広がった後に、(3)賃金の上昇による消費の拡大、という順番(=消費の拡大