もう1つの新曲である「laser beamer」は、まるでサンプラーで出しているかのようなエフェクティブなTKのギターがとにかく耳に残る。「Neighbormind」のよれを生かしたようなフレーズも含め、よりシンプルに、かつカラフルに、インパクトの強いフレーズを生み出すことが、今の時雨におけるTKのギターの命題なのかもしれない。もちろん、フロントの2人を下支えするのはピエール中野のドラムであり、この日はソロコーナー前のMCもなく、ドラムソロでは4つ打ちのバックトラックに合わせて変拍子やポリリズムを猛烈な手数足数で叩きまくる、まさに圧巻のプレイであった。 初期曲と最新曲の対比から浮かび上がる、凛として時雨の変わらない軸と止まらない進化。それが明確に体現されたのが今回のツアーであり、これからさらに新たな楽曲を生み出していくであろう3人にとって、重要な通過点となったはずだ。「また3人でライブをや