「僕は一応、独裁者なんですけど、非常に民主的な独裁者で、『三階建の詩』は、絶対に売れるから、3人が曲を書いて同じように印税がいくように作詞作曲を分担したんです。パンダは何曲、正やんは何曲って。正やんの『22才の別れ』と『なごり雪』には驚きましたね。あまりにすごい作品だったので、僕の時代は終わったと思いました(笑)。次のシングルはどちらかだと思っていた時に、喜多條忠(きたじょう・まこと)さんが『赤ちょうちん』を持ってきた。とりあえず、アルバムの曲で必要でしたから。レコード会社から『これを次のシングルでいきたい』って言われたら、僕は悪い気はしないですよ。でも、かぐや姫はいろんな要素があるグループだから『次は違う要素でいこう、正やんの作品がすごくいいから』と思っていました。それなのに『赤ちょうちん』で映画化ということで、チラシも出来上がって、僕らの知らないところで動きだしたんですね。『妹』もそう