長野県松本市安曇の北アルプス屏風岩の約2500メートル付近で、ロッククライミング中に滑落するなどして男性2人が動けなくなった事故で、県警松本署は30日朝、岩壁でビバークしていた東京都杉並区、税理士の男性(64)と、ロープで一時宙づり状態になり、岩場にいた埼玉県川越市、自営業男性(62)を救出した。 松本署は10人態勢で救助活動を再開。午前8時ごろ、税理士の男性を岩壁の上からロープを使って引き上げ、県警ヘリで松本市内の病院に搬送した。男性は岩場に腰掛けて一晩を過ごしており、肩を脱臼している可能性がある。 署などによると、宙づり状態になっていた男性は、その後、移動して岩場にしがみつき、岩場に腰掛けて救助を待っていた。30日正午ごろ、署員らがロープで屏風岩の上部付近まで引き上げた後、県警ヘリで収容した。男性は脱水症状があるが、命に別条はない。 2人は28日からロッククライミングをしていた。1人の