成田賢壱さんが大麻所持で現行犯逮捕されたのは2008年11月のこと。所持量も少なかったため素直に認めていれば執行猶予が付くはずだったが、成田さんは無罪を主張した。 「大麻は吸っていましたが、それは快楽のためではありません。僕は19歳のころからクローン病を患っていて、その治療のために服用していたのです。この難病に大麻が有効だと世間に訴え、日本の法律を変えたくて、裁判で戦うことを決心したんです」(成田さん) 医療大麻はカナダやアメリカの一部の州、ヨーロッパのいくつかの国で認められている。末期癌やHIV、アルツハイマー、うつ病、アトピー性皮膚炎など、約250の疾患に効果があるとも言われている。 しかし、日本には大麻取締法が存在するため、いかなる理由があってもその服用は禁じられている。裁判においても、裁判官は成田さんの事情を鑑みながらも有罪判決を下さざるを得なかった。 アメリカにわたって大麻を吸い