福島・子どもの甲状腺がん「地域差は認められず」評価部会報告 福島県の県民健康調査で、東京電力福島第1原発事故当時18歳以下だった子どもを対象に続ける甲状腺検査の評価部会が22日、福島市であった。甲状腺吸収線量の推計値に基づく試算で、がん発見率に地域ごとの違いが認められなかったとする調査結果が報告された。 調査は福島県立医大が実施。国連科学委員会(UNSCEAR)の2013年報告書に記載された市町村ごとの推定甲状腺吸収線量を基にした。 線量の多さに応じて県内市町村を4地域に分類。がんやがんの疑いが認められた人の割合に明らかな違いは見られなかったという。 評価部会は受診者や保護者に対する検査前の説明の在り方も議論した。長所と短所の双方を事前に説明する案に関し、委員からは「(受診することで過剰診断といった)不利益が利益を上回ることを記述する必要がある」などと意見が相次いでまとまらず、引き続いて検