1815年のウィーン会議で承認されて以来、中立の立場を保持し続ける永世中立国スイス。しかし、その国土はドイツ・フランス・イタリアなど五カ国と国境を接しており、いざという時のための自衛の努力は並大抵でないことがよくわかります。 他国間の戦争については中立の立場を貫くスイスですがその軍事力は強大。自国が攻撃された場合どこまでも戦う準備が国全体にできています。山裾にある大きな洞穴は臨時の格納庫付き空軍基地に、高速道路は中央にあるセパレータを取り除くことで素早く滑走路にすることができます。また、多くの橋やトンネル・道路・鉄道は、侵入してきた敵の軍隊に利用されないように必要な時にはいつでも壊すことが出来る仕組みとなっています。 さらにスイス・アルプス地方には、周りの景色に溶けこむように注意深くカモフラージュされたトーチカなどの軍事施設(掩体壕)が存在しています。これらは巨大な岩や家、小屋などにカモフ
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