安倍晋三首相が4月末からの訪米時に米上下両院合同会議で演説することが決まった中、韓国国内では、日本が巨額の資金を使い米国で日本の歴史認識を広める動きを見せている-との警戒感が漂っている。歴史認識問題を中心に常日頃、日本に厳しいメディアはともかく、韓国の政府や政界の要人の間でさえも、日本が〝歴史修正〟を目的とし、莫大(ばくだい)な金を投入した対米ロビー活動を大展開していると深刻さを込め信じている。(ソウル 名村隆寛) 金にモノ言わせる日本? 中央日報、朝鮮日報、毎日経済(電子版)などの韓国各紙が今月報じた「日本の歴史修正ロビー活動」の内容は、原文に極力忠実にまとめると、以下のようなものだ。 ◎日本の外務省は、国の広報などに使う広報文化予算として、520億円を策定。マイク・ホンダ米下院議員が語ったとの話では、「日本政府は5億ドル(約600億円)をつぎ込み米国の歴史教科書など歴史の修正に出ている