ここでは水谷さんに、取材を通じて出会った当事者の方々の印象や、インパクトのあるタイトルの意味について伺った。 ◆◆◆ 「なんで子どもは最初から親を信頼しているのかな」 ――ヤングケアラーについて漫画を描かれたのはなぜですか。 水谷緑(以下、水谷) 横山恵子さんと蔭山正子さんの本『精神障がいのある親に育てられた子どもの語り』(2017年/明石書店)を読んで感銘を受けた編集者の方から提案を受けて描くことになりました。横山さんは今回の本の監修やコラムも担当してくださっています。 実は、妊娠しているタイミングでお話をいただいたこともあって、最初は「子どもがかわいそうな目に遭っている話を知るのは怖いな」という感覚もありました。 ――そうだったんですね。 水谷 実際に話を聞いてみると、ヤングケアラー当事者の方々はみんなすごく達観しているように感じました。20代前半の方が40代ぐらいに落ち着いて見えたり
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