ブックマーク / france-chebunbun.com (11)

  • 『殺人カメラ』カメラ版デスノートチェ・ブンブンのティーマ

    殺人カメラ(1952) La macchina ammazzacattivi 監督:ロベルト・ロッセリーニ 出演:ジェンナロ・ピサノ、マリリン・バッファード、ウィリアム・タッブスetc 評価:60点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 Prime Videoでロベルト・ロッセリーニの作品がたくさん追加されていた。今回は『殺人カメラ』を観てみた。 『殺人カメラ』あらすじ イタリア南部の小さな漁村に暮らす気のいい写真屋チェレスティーノ(ジェンナロ・ピサノ)はある日店を訪ねてきた聖アンドレアと名乗る謎の老人から、カメラで撮影するだけで悪人を殺すことのできる能力を授かる。この力を使い彼はまず村を牛耳る警察署長、次に高利貸しの老婆マリアを死地に追い込むが、マリアの遺産の相続人が村で最も貧しい3人と指定されていたことで、さらには村に持ち上がったアメリカ人によるホテル建設計画も加え、欲に溺れた村人

    『殺人カメラ』カメラ版デスノートチェ・ブンブンのティーマ
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    wxqcg6554 2024/05/11
  • 『マグダレーナ・ヴィラガ』ニナ・メンケス流「ジャンヌ・ディエルマン」チェ・ブンブンのティーマ

    マグダレーナ・ヴィラガ(1986) Magdalena Viraga 監督:ニナ・メンケス 出演:ティンカ・メンケス、クレア・アギラール、Dave Gist、Scott Edmund Lane etc 評価:70点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 明日5/10(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開となる特集上映「ニナ・メンケスの世界」。唯一観ていなかった『マグダレーナ・ヴィラガ』を観た。ニナ・メンケス監督は、クライテリオンにて好きな映画10を挙げているのだが、その中に『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』がある。『クイーン・オブ・ダイヤモンド』でも『ジャンヌ・ディエルマン』のような空気感が漂っていたが、作はより『ジャンヌ・ディエルマン』に近づいた作品であった。 【ニナ・メンケス監督の好きな作品】 1.アンドレイ・ルブリョフ 2.

    『マグダレーナ・ヴィラガ』ニナ・メンケス流「ジャンヌ・ディエルマン」チェ・ブンブンのティーマ
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    wxqcg6554 2024/05/09
  • 【ゴダール特集】『プラウダ(真実)』修正主義に編集をチェ・ブンブンのティーマ

    プラウダ(真実)(1969) PRAVDA 監督:ジャン=リュック・ゴダール(ハンス・リュカス)、ジャン=アンリ・ロジェ、ジガ・ヴェルトフ集団、ポール・ビュロンetc 評価:80点 『ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争』に備えてジガ・ヴェルトフ集団の作品を中心に予習をすることにした。昨年からYouTube動画を作るようになり「編集」を意識した映画に学びを見出せるようになったため、良きタイミングといえる。 『プラウダ(真実)』概要 <第一部・具体的状況> チェコの日常生活を描いたショットの連続で、全体的になにか暗い感じである。 <第二部・具体的状況の具体的分析(a)> チェコにおける具体的な問題点、経済主義、スターリン主義、官僚主義などを分析していく。 <第三部・具体的状況の具体的分析(b)> 第二部のいくつかのシーンが、より長いショット、より単純な方法で再現される。しかも第二部の

    【ゴダール特集】『プラウダ(真実)』修正主義に編集をチェ・ブンブンのティーマ
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    wxqcg6554 2024/02/09
  • 【バス・ドゥヴォス】『Violet』決定的瞬間を見逃した者たちチェ・ブンブンのティーマ

    Violet(2014) 監督:バス・ドゥヴォス 出演:セザー・デ・サター、クーン・デ・サター、ミラ・ヘルマー、Brent Minne、ファニア・ソレルetc 『ゴースト・トロピック』『Here』公開に併せバス・ドゥヴォス監督の『Violet』を観た。これがとてつもなく凄まじい作品であった。 『Violet』あらすじ 15-year-old Jesse is the only one who witnessed the stabbing of his friend Jonas. Now he has to face his family and friends form the BMX riders crew and explain the unexplainable – how he feels about it. 訳:15歳のジェシーは、友人ジョナスの刺殺を目撃した唯一の人物である。今

    【バス・ドゥヴォス】『Violet』決定的瞬間を見逃した者たちチェ・ブンブンのティーマ
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    wxqcg6554 2024/02/05
  • 【東京国際映画祭】『湖の紛れもなき事実』ラヴ・ディアスの超スローモーション刑事ものチェ・ブンブンのティーマ

    湖の紛れもなき事実(2023) Essential Truths of the Lake 監督:ラヴ・ディアス 出演:ジョン・ロイド・クルス、ヘイゼル・オレンシオ、シャイーナ・マグダヤオetc 評価:80点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 東京国際映画祭恒例のラヴ・ディアスマラソン! 今年は215分と短めである。どうやら昨年の『波が去るとき』の前日譚らしい。ラヴ・ディアスファンとして早速観てみることにした。 『湖の紛れもなき事実』あらすじ ドゥテルテ政権の圧政のなか、ヘルメス・パパウラン警部補は火山灰地の湖で起こった15年前の未解決事件を追い続ける。ロカルノ映画祭でパパウラン役のジョン・ロイド・クルーズが最優秀男優賞を受賞。 ※第36回東京国際映画祭サイトより引用 ラヴ・ディアスの超スローモーション刑事もの ここ近年のラヴ・ディアス映画はドゥテルテやマルコス政権に対する反発を地方

    【東京国際映画祭】『湖の紛れもなき事実』ラヴ・ディアスの超スローモーション刑事ものチェ・ブンブンのティーマ
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    wxqcg6554 2023/11/06
  • 【YIDFF2023】『訪問、秘密の庭』最悪な被写体との向き合い方チェ・ブンブンのティーマ

    前衛芸術に参画した女性たちの最初の世代とされ、スペイン有数の画家のひとりであったイサベル・サンタロは、1980年代以降、芸術の表舞台から姿を消した。彼女の姪である監督は、現在では家族との付き合いも断ち隠遁生活を送る彼女の住まいを訪ねる。 作はイサベル・サンタロという芸術家の作品や生涯を詳しく紹介する代わりに、とともに暮らす年老いた女性のたたずまいをじっと見つめる。彼女はなぜ絵画を発表するのをやめたのか。なぜ孤独な生活を選んだのか。やがて彼女が語り出す言葉が、芸術家として生きること、そして女性として生きることの真髄に触れる。 ※山形国際ドキュメンタリー映画祭サイトより引用 山形国際ドキュメンタリー映画祭でトンデモ映画を観た。作は1980年代に芸術界から姿を消した前衛芸術家イサベル・サンタロにインタビューすることで、彼女に何があったのかを掘り下げていく作品である。ただ、この映画はドキュメ

    【YIDFF2023】『訪問、秘密の庭』最悪な被写体との向き合い方チェ・ブンブンのティーマ
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    wxqcg6554 2023/10/19
  • 『ソウルに帰る』アイデンティティの揺らぎの中、他方を拒絶してチェ・ブンブンのティーマ

    評価:70点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 昨年の東京フィルメックスで話題となった『ソウルに帰る』を観た。自分のオールタイムベスト小説に李良枝『由煕』があるのだが、それに近いアイデンティティの揺らぎ、映画だと『ブルックリン』に近い葛藤が反映された作品であった。 『ソウルに帰る』あらすじ 異国の地ソウルで自身の原点を探し求める女性の姿を描き、2022年・第43回ボストン映画批評家協会賞で作品賞に輝いたドラマ。「ダイアモンド・アイランド」のカンボジア系フランス人監督ダビ・シューが、友人の経験に着想を得て脚を執筆しメガホンをとった。 韓国で生まれフランスの養父母のもとで育った25歳のフレディは、ふとしたきっかけから初めて韓国へ帰ることに。しかし自由奔放な彼女は、韓国文化や言葉になじむことができない。そんな中、フレディはフランス語が堪能な優しい韓国人テナの協力を得て、自分の実の両親

    『ソウルに帰る』アイデンティティの揺らぎの中、他方を拒絶してチェ・ブンブンのティーマ
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    wxqcg6554 2023/08/03
  • 『アシスタント』ハラスメントは夢を人質にするチェ・ブンブンのティーマ

    アシスタント(2019) The Assistant 監督:キティ・グリーン 出演:ジュリア・ガーナー、マシュー・マクファディン、マケンジー・リー、クリスティン・フロセス、ジョニー・オルシーニ、ノア・ロビンズetc おはようございます、チェ・ブンブンです。 6/16(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて『アシスタント』という映画が公開される。 作はNetflixドキュメンタリー『ジョンベネ殺害事件の謎』を撮ったキティ・グリーン監督による初の劇映画である。2017年に巻き起こったMeToo運動に触発され、映画テレビ業界で働く女性に取材。あらゆる業界で蔓延する性加害やハラスメントを映画に落とし込んだ。ハラスメントを題材にした作品といえば、最近『TAR/ター』が公開された。作は様々な議論を巻き起こし、良い意味でハラスメン

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    wxqcg6554 2023/06/02
  • 『愛欲のセラピー』パルム・ドール受賞監督ジュスティーヌ・トリエが考える虚構論とは?チェ・ブンブンのティーマ

    愛欲のセラピー(2019) Sibyl 監督:ジュスティーヌ・トリエ 出演:ヴィルジニー・エフィラ、アデル・エグザルコプロス、ギャスパー・ウリエル、サンドラ・フラー、ニールス・シュネデール、ロール・カラミー、ポール・アミー、Natascha Wiese etc おはようございます、チェ・ブンブンです。 第76回カンヌ国際映画祭で法廷劇『Anatomie d’une chute』がパルム・ドールを受賞した。作を手がけたジュスティーヌ・トリエは、カンヌ国際映画祭史上3人目のパルム・ドールを受賞した女性監督となった。そんな彼女の過去作『愛欲のセラピー』を観た。ジュスティーヌ・トリエ監督の作劇は込み入っているイメージがあり、その文脈に乗れるかどうかが肝となってくる。実際に選挙期間中、結果が分からない高揚感の中に役者を投じて撮影した『ソルフェリーノの戦い』は面白かったものの、『ヴィクトリア』におけ

    『愛欲のセラピー』パルム・ドール受賞監督ジュスティーヌ・トリエが考える虚構論とは?チェ・ブンブンのティーマ
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    wxqcg6554 2023/05/31
  • 【 #死ぬまでに観たい映画1001本 】『愛より強く』死を求めるようにふたりは出会ったチェ・ブンブンのティーマ

    愛より強く(2004) 原題:Gegen Die Wand 英題:Head-On 監督:ファティ・アキン 出演:ビロル・ユーネル、シベル・ケキリ、カトリン・シュトリーベック、グヴェン・キラックetc 評価:90点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 「死ぬまでに観たい映画1001」フルマラソンも終盤。序盤で会う敵が実はラスボスみたいな展開が好きなのだが、『愛より強く』はそんな作品だ。自分が映画にハマり始めた頃はTSUTAYA全盛期。TSUTAYAに行くと、決まって『愛より強く』と目が合った。毎回、借りてみようかなと思うが諦めること10年が経った。遂に重い腰をあげて観た。映画にはべ頃があると信じているのだが、作はまさにそうだった。高校・大学時代に観ても全くわからなかったであろう。今だからこそ刺さるものがあった。 『愛より強く』あらすじ 2004年のベルリン映画祭で金熊賞を受賞した

    【 #死ぬまでに観たい映画1001本 】『愛より強く』死を求めるようにふたりは出会ったチェ・ブンブンのティーマ
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    wxqcg6554 2023/03/01
  • 【オタール・イオセリアーニ特集】『唯一、ゲオルギア』4時間で振り返るジョージア史チェ・ブンブンのティーマ

    評価:60点 おはようございます、チェ・ブンブンです。 渋谷シアター・イメージフォーラムにて上映されているオタール・イオセリアーニ特集。彼の作品はどれも視聴難易度が高いものが多いのだが、その中でもSSRレベルの作品『唯一、ゲオルギア』を観てきた。作はオタール・イオセリアーニが内戦で荒れるジョージアを前に、どうしてそうなってしまったかを語る歴史ドキュメンタリーとなっている。彼の運動によるコミカルなアクション芸を期待して観ると肩透かしをくらう作品ではあるが、ジョージア史を4時間で学べる貴重な資料であった。 『唯一、ゲオルギア』概要 「月曜日に乾杯!」「皆さま、ごきげんよう」などで日でも知られる、ジョージアの映画監督オタール・イオセリアーニ。劇映画のほかにも中・短編のドキュメンタリーも手がけ、1979年以降は祖国を離れてフランスのパリを拠点に活動した同監督が、祖国の歴史文化を紹介した3部構

    【オタール・イオセリアーニ特集】『唯一、ゲオルギア』4時間で振り返るジョージア史チェ・ブンブンのティーマ
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    wxqcg6554 2023/02/27
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