素直に、懺悔(ざんげ)いたします。実は私は、今まで市民ケーンのことは、友人には「秀作だ」と言い切ってきました。しかし、懺悔いたします。すなおなところで言いますと、ぜんぜん面白くもなんともありません。有名人がすばらしいというものですから、真似をしていました。有名レストランで一流のシェフというだけでおいしいと言ってしまう性質(たち)なのです。ほんとうにその筋の評判を聞きますと「映画技法と言い、シナリオといい」一流品だそうです。私の映画鑑賞力、読解力が無いからでしょうが、単純に面白くもなんともありません。評判を聞いていなければ最後まで見ていなかったでしょう。きっと私のように「つまらん映画」と思われる方も数多くおられると思うのですが、いかがでしょうか?なにせ評判が良すぎるので、多くの人も自分の意思に反してお答えされているのではないかと・・・。