著者: みうらじゅん 2018年10月4日、東京都港区芝にある仏教伝道協会にて、第52回仏教伝道文化賞の贈呈式が執り行われた。同賞は、「仏教関連の研究や論文、美術や音楽、仏教精神を基に活動する実践者など、幅広い分野にて仏教精神と仏教文化の振興、発展に貢献された方がた」を顕彰するため、昭和42年に制定。以降、毎年、僧侶や仏教研究者、仏教に造詣の深い文学者らが受賞。本年の仏教伝道文化賞を受賞されたのは、臨済宗の僧侶で花園大学名誉教授の西村惠信氏、そして平成24年度に新設された沼田奨励賞は、イラストレーターや文筆家として活躍するみうらじゅん氏におくられた。 注目すべきは、みうらじゅん氏の受賞である。小学4年生の時に仏像の魅力に開眼。いとうせいこう氏と全国の仏像をめぐる『見仏記』シリーズ(KADOKAWA)、『アウトドア般若心経』(幻冬舎)、『マイ仏教』(新潮社)といった仏教をテーマにした著書があ