2016年11月25日のブックマーク (2件)

  • いまとここを説明する「歴史」――西ティモールの橋と首と兄弟/森田良成 - SYNODOS

    私は、インドネシアの西ティモールで文化人類学の調査をしている。貧しい農村から町へ出稼ぎに来ている人々の仕事と生活を追い、彼らが異なる正しさをもつふたつの経済(売買の経済と贈与の経済)を行き来することで、「市場経済からの自由」を維持しながら生活するさまを明らかにしようとしてきた。 調査の過程で、彼らの村の歴史について情報を整理しようと思い、「あの人ならばすべての歴史を知っている」と友人に紹介された老人たちの元を訪ねたことがあった。彼らが幼いころには村で洋服を着る者がごく限られており、10代の子どもでも裸がふつうだったこと、現在ならば1時間ほどで行くことができる最も近い町に数日がかりで歩いて行ったこと、自動車が通行可能な道路が整備されて、町に出稼ぎに出る者が増えていったことなどを聞くことができた。 だがこうした機会には史実に照合しようのない神話めいた物語が語られて、しばしば戸惑うことがあった。

    いまとここを説明する「歴史」――西ティモールの橋と首と兄弟/森田良成 - SYNODOS
  • 「優秀な人材が逃げる…」地方国立大、人件費削減に悲鳴:朝日新聞デジタル

    「北大でこの惨状」「博士号取得者の受け入れ先がなくなり、日から優秀な人材が逃げる」……。 9月、ツイッター上で、あるブログを引用したつぶやきが拡散された。北海道大学教職員組合執行委員会が「激震! 教授205名分の人件費削減を提案」と伝えたブログだ。8月下旬の学内の会議で、大学側が教授205人分に当たる人件費削減案を示した内容だという。 北大は「案を示したのは事実だが、検討段階なので答えられない」とする。だが、学内資料や複数の教員によると、当初の削減案では2017年度から5年間で人件費を14・4%、総額55億円削減するとされ、削減幅は17年度が最大の9・9%。 北大は各部局に配分された「人件費ポイント」に基づき、教授(1・0ポイント)や准教授(0・8ポイント)などの教員を雇用する。当初の削減案では、大学は「205・5ポイント」を削減予定で、来は雇えるのに雇用していない未使用分を除くと、教

    「優秀な人材が逃げる…」地方国立大、人件費削減に悲鳴:朝日新聞デジタル