2017年5月16日のブックマーク (3件)

  • コレラ菌の生存に必須の酵素、阻害剤との結合部位を特定 -病原性細菌にのみ働く薬剤の開発へ貢献-

    三芳秀人 農学研究科教授らの研究グループは、米国・レンセラー工科大学と共同で、コレラ菌など一部の病原性細菌のエネルギー代謝に必須の酵素(ナトリウム輸送性NADH-キノン酸化還元酵素、以下、NQR)へ阻害剤が結合している部位を初めて明らかにしました。加えて、酵素が働きかける物質であるキノンと酵素との結合部位も明らかにしました。対象とした酵素とよく似た酵素がヒトのミトコンドリアにも存在するため、病原性細菌の酵素にのみ効果を発揮する殺菌剤は開発が進んでいませんでした。今回の成果で阻害剤と酵素の結合部位が判明したため、今後NQRを標的とする創薬研究の進展が期待されます。 研究成果は、2017年3月15日にアメリカ生化学・分子生物学会の学会誌「Journal of Biological Chemistry」に掲載され、同誌のEditor’s Picksに選ばれました。 研究者からのコメント 現在、

    コレラ菌の生存に必須の酵素、阻害剤との結合部位を特定 -病原性細菌にのみ働く薬剤の開発へ貢献-
    xinglim
    xinglim 2017/05/16
    対コレラ菌の薬剤開発へ貢献
  • 希少樹種などの輸入広葉樹材代替として北海道産シラカバを用いたギターを製作

    村田功二 農学研究科講師、前川遥樹 同修士課程学生らの研究グループは、国内で主に紙・パルプ用のチップとして利用されているシラカバ(シラカンバ)/ダケカンバ材の音響特性を検討しました。その結果、シラカバ/ダケカンバ材はこれまでソリッドギター(空洞を持たない一枚板構造のギター)で使用されてきたハードメイプル、マホガニー、ローズウッドの中で比較的ハードメイプルに近い特性を持っていることが分かりました。また、研究で得られた音響特性値に従いボディにシラカバ材、ネックにダケカンバ材を使用したソリッドギターを試作しました。 研究成果は、2017年3月17日から19日に開催された第67回日木材学会大会にて報告され、運営委員長賞を受賞しました。 生物多様性保全の観点から希少種の利用には注意が必要です。希少種にかかわらず木材資源の利用ではサステナビリティ(持続可能性)は重要なキーワードです。また、研究で

    希少樹種などの輸入広葉樹材代替として北海道産シラカバを用いたギターを製作
    xinglim
    xinglim 2017/05/16
    代替木材で楽器製作
  • 「明月記」と「宋史」の記述から、平安・鎌倉時代における連発巨大磁気嵐の発生パターンを解明

    磯部洋明 総合生存学館准教授らの研究グループは、国立極地研究所、国文学研究資料館、総合研究大学院大学などと共同で、「宋史」や「明月記」などの歴史文献に残されたオーロラの記述と、樹木年輪の炭素同位体比を比較することなどにより、7世紀から13世紀にかけての巨大磁気嵐(地磁気が世界規模で数日間弱くなる現象)の発生パターンを明らかにしました。 研究成果は、2017年2月27日に米国地球物理学会の発行する学術誌「Space Weather」にオンライン掲載され、同誌のEditors’ Highlightに選ばれました。 研究者からのコメント 研究で得られた結果は、科学的には、将来起こりうる最悪の宇宙環境を理解、予測し、「宇宙災害」への具体的な対策を立てる上で重要です。また、人文学的側面としては、過去の歴史文献に記された天変の記録が科学的に裏付けられたことで、歴史文献の解釈の在り方も変わってくる、

    「明月記」と「宋史」の記述から、平安・鎌倉時代における連発巨大磁気嵐の発生パターンを解明
    • 2017年5月16日