くくのち学舎出版部がスタートいたしました。 第一弾として刊行するのは、 『料理民俗学入門』 著:イヴォンヌ・ヴェルディエ / 訳:中沢新一 (A6版/80P) です。 著者のヴェルディエ女史は、フランスの人類学者で、10/31に逝去されたクロード・レヴィ=ストロース先生のお弟子さんにあたる方です。 フランスのノルマンディ地方料理の詳細な分析を行っている本書は、レヴィ=ストロースが展開した「料理の三角形」などをベースに、日常の食事、その四季の変化、結婚式やお祝いごとの日にどのように食べ物が振る舞われ、それをどのように享受していたのか、またその根っこにはどのような論理が潜んでいるのかを丹念に追っていきます。 くくのち学舎では、日本の料理(郷土食からラーメンまで)の奥に潜んでいる「野生の思考」を、ヴェルディエ女史のこの仕事を参考にしながら、少しづつ明らかにしていこうと考えています。その基本図書と