中国政府・国家品質監督検験検疫総局(質検総局)は29日、中国で販売されている「カムリ」や「鋭志(日本名:マークX)」、「ランドクルーザー」など多くの車種で、ブレーキやドライブシャフトの破損が発生しており1−6月期に「死傷事故が多数発生」と表明した。トヨタ側はリコールをしておらず、中国ではトヨタに対する批判や疑問の声が高まりはじめた。 質検総局は「トヨタ車に欠陥があった。死傷事故も多数発生」と表明する一方、具体的な措置は述べなかった。トヨタ側も、政府からリコールの指示などは受けていないとされる。 そのため、中国メディアなどで、「なぜ、リコールさせないのか」との声が高まり始めた。 トヨタは中国国内に2006年、シャフトの破損などで一部自動車をリコールしたことがある。当時、消費者側の代理人を務めた冒暁光氏によると、「自動車の欠陥調査などで、わが国の手続きは非常に厳格で複雑」であることが原因