MR(Mixed Reality)技術は企業にどんな可能性をもたらすのだろうか。日本航空はMicrosoftの「HoloLens」を利用するアジア初の業務アプリのプロトタイプを開発した。同社のプロジェクトチームにその舞台裏を聞く。 日本航空(JAL)は2016年4月、アジアでは初めて米Microsoftのホログラフィックコンピュータ「HoloLens」を利用する業務アプリケーションのプロトタイプを発表した(関連記事)。業務の現場が抱える課題の解決にMR(Mixed Reality=混在現実)技術を用いた取り組みだ。その開発の舞台裏をJALのプロジェクトチームに聞いた。 MRの特性を生かせる課題から MR技術は、現実の空間にホログラフィックの映像を重ね合わせることで、あたかもその空間の中にモノがあるかのような感覚を提供する。HoloLensは、Windows 10を搭載するヘッドマウントディ