鹿児島県屋久島町で住宅9棟が全焼するなどして2人が焼死した連続放火事件で、殺人未遂、現住建造物等放火などの疑いで逮捕された同町永田、無職岩川健蔵容疑者(75)が犯行に及んだとされる当日の21日は、焼死した近くの会社員岩川勝美さん(54)の所有地内にある自宅からの立ち退きを強制執行される予定だったことが26日、関係者への取材でわかった。 県警の捜査本部は、岩川容疑者が強制執行を前に追い詰められ、日頃から折り合いの悪かった近所への不満も募らせて犯行に及んだ可能性が高いとみて動機を追及する。 関係者によると、岩川容疑者は、親類である勝美さんから立ち退き訴訟を起こされ、「受け入れられない」と主張したが、鹿児島地裁から昨年、自宅を撤去したうえで敷地外に立ち退くよう命じられた。それでも家にとどまり続けたため、21日に強制執行が予定されていた。 岩川容疑者は2002年4月、畑の境界線を巡り、勝美さんの両