11月12日、辞任に追い込まれたイタリアのベルルスコーニ首相に、市民らが「ピエロ」と大合唱を浴びせ、屈辱的結末で政権に幕が下ろされた。写真は大統領官邸前で喜ぶ市民ら(2011年 ロイター/Giampiero Sposito) [ローマ 13日 ロイター] 信用不安の混乱を機に辞任に追い込まれたイタリアのベルルスコーニ首相。群衆からの称賛を愛し優雅を極めた首相にとって、屈辱的な辞任となった。 ベルルスコーニ氏が辞表を提出するため、大統領官邸に向かった12日夜、ローマの豪邸を出た同氏に市民らは「ピエロ、ピエロ、ピエロ」「牢屋に行け、牢屋に行け」とやじを飛ばした。 一方、リムジンで出発したベルルスコーニ氏は、青ざめた表情を見せながらも資料をじっと見つめ、平静さを装っている様子だった。ただ、その表情からは、はっきりと苦しみとショックの念が伝わってきた。 ベルルスコーニ氏が大統領官邸に着くと、市民ら