震災による被害が特に大きかった神戸市長田区。この地で遠藤が出会ったのは、長田区に暮らす河合節二さん(58)。長田区に生まれ育ち、街の再建を住民有志で取り組んできた人です。河合さんは25年前、この地で起きたことを語り出します。 【神戸市長田区の被害】 阪神大震災による被害が特に大きかった地域で、921人が死亡、2万3803棟が全半壊した。古い木造家屋や工場、商店が密集し、火災の延焼は拡大。神戸市全体の被害の7割にあたる4759棟が全焼した。 《朝日新聞デジタル特集「1.17 再現/阪神・淡路大震災」》 あのとき、もし私たちの手元にスマートフォンがあったなら、阪神・淡路大震災はどう伝えられただろう。地震発生後に起きた事象を時間ごとに、当時の写真や動画で追いながら、あの日を再現します。 「パパ、ママが埋まってる」 1995年1月17日午前5時46分。自宅で激震に襲われた河合さん。外に出ると、至る